小田原文化財団 江之浦測候所に行ってきたよ

こちらの箱根旅行記の続きです。

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早起きして朝ごはんを頂いて、宿を出発。今日は予約していた場所に向かいます。

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強羅駅から箱根登山電車で小涌谷へ。登山電車も初めて乗ったけど、景色の案内アナウンスが入るんだね。小涌谷からバスで1時間弱かけて小田原駅へ、そこからさらに東海道線で真鶴駅へ。プチ旅行気分で訪れたのは小田原文化財団の江ノ浦測候所。

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完全予約入れ替え制のこちらをりこさんが予約してくれていたのでした。

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入場時間まで少し時間があったので、駅近くの喫茶店でそれぞれ仕事をしたり本を読んだりして待機。雰囲気の良い店でうっかり長居したくなった。店からはタクシーで向かいました。うーむ、遠い。

予約枠の時間になると呼ばれて入場。ガラス張りの待機所がすでに素敵。

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まずはこちらでパンフレットを読みながら施設の案内タイム。敷地内のルールなどを聞きつつ、地図の広さに迷わないかな…と不安に。なにせこちら、「近代以前の人口密度を体感するため、入場人数を制限」していて、広い敷地内に一度に30人ほどしか人がいないのです。人の波に乗って歩くということができない…。

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江ノ浦測候所は海を臨む山の上にある施設。測候所という名前の通り、美術館ではなく、暦を読めるように設計されている、海や空や太陽を見るための場所なのです。

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解説によると、古代人は空を見て自分の位置を確認し、季節があることを感じた時に意識が生まれた。それを神に捧げたり権力者が権威を誇示するために作ったものがアートの起源であると。今一度そこに立ち返って、古代人の見た最も古い記憶=暦が感じられる作品や、古代からの石材を使った作品、日本の昔からの建築技術を使った作品が点々と展示されている…らしい。

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左は冬至の軸線に沿って建っている光学ガラスの舞台。右の筒は冬至光遥拝隧道。ここの上は歩くことができて、上から見るとこんな感じ。

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何の柵もないのでけっこう怖い。荷物は置いてささっと端まで歩いて戻ってきた。風が強い日は上がれなさそう。筒の中はこんな感じ。

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抜けた先に石井戸がある。この状態でも十分美しいんだけど、冬至の朝は70mの道を光が貫くそうで。イメージ写真で見たけど物凄く美しかった。

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こちらは竹林エリアにある「数理模型0010」双曲線関数を目に見えるように模型化したものらしいです。双曲線関数ってなんだっけ…?というレベルの数学苦手ぶりなんですが、このSFっぽい感じ好きだな。先端は5ミリしかないらしい。竹林の中にも色々な作品があって面白かった。が、足場がけっこう悪かったので、雨じゃなくてよかった…!と思いました。

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このガラス張りの100メートルギャラリーも素敵だったな。ここは柱がなく、ガラスの板だけで自立している建物らしい。あと夏至の朝はこの廊下にまっすぐ光が伸びる設計なんだそう。

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100メートルギャラリーの端は下の斜面から見るとこんな感じ。実はかなり高さがある。

ギャラリー、舞台、茶室、庭園、門などなどから構成されるアート空間。今回はりこさんが特別展を見たいと言って予約してくれたんだけど、その展示がティノ・セーガルのプロジェクト。

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野点席(実際に野点をしていた!)の中で2名のパフォーマーがティノセーガルの作る世界を表現していました。

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ハプニング的なパフォーマンスでいつから始まるのか、どこまでが終わりなのかわからないけど、たぶん2ターンくらいかな?見た限り、男性が起こすverと女性が起こすverがあるようだった。リズムとかメロディもいろんなパターンがあるんだろうな。おそらく野点をしているのも作品の一部なのだろうけど、どういうテーマなのかよくわからなかった…いやそういうの読み取るものでも無いのかもしれませんが。ただ海と緑と曇り空を背景に少人数でパフォーマンスを見る体験はとても楽しかった。

古代から現代までの建築技術や石材が同居している不思議な空間、人が少ないのと曇り空なのもあって、個人的には古代人の見る景色というより「人類が滅んだ後の未来に宇宙人が見た景色」みたいなSF感があった。

満喫して、バスで根府川駅に。往路は予約が取れなかったシャトルバスに空きができて乗せてもらえたのでした。タクシーだと結構かかるのでラッキー。というか、やっぱりアクセスの難易度高いよな…ここ…。ちなみに歩くと40分かかるそうです。

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根府川駅。海が見えてきもちよい!品川まで一本で帰れて快適でした。

一泊二日で1日に1施設だけ訪れるという旅程、かなりのんびりできました。いつも旅行中はあれこれ詰め込んでしまうので、旅行中も次に何するか決まってない余裕が新鮮だったし、まだ陽の落ちる前に帰宅できるというのも良かった。ポーラ美術館はもちろん、他の美術館も行ってみたいしまたふらっと箱根行きたいな。公共交通機関だとかなり乗り継ぎが必要だとわかり、車の便利さを感じたりもしましたが、友達と喋りながらの移動はそれもまた楽しい。お互いに勝手に仕事したり本読んだり寝たり、どうでもいいことやどうでもよくないことを話したり、展示に誘ったり誘ってもらったり、一緒に温泉に入ったりできる友人がいるのは嬉しいことだね!