奥飛騨の休日(前編)夫が車を買ってきたので

昨年末、夫が何の前触れもなく車を買ってきた。

我が家は公共交通機関の利便性の高い立地にあり、日々の生活に車は全く必要ない。大きな荷物が発生する買い物はカーシェアリングを利用していたし、それも年に片手で足りるくらいの回数だった。夫が車好きなのは知ってたけど、まさか何の相談もなく買って来るとは思っていなくてさすがに驚いた。だって車だよ。Macbookを買ってくるのとは話が違いませんか。私の中では突然「引っ越す家を決めてきたよ」と言われるくらいの衝撃だったんだけど。

車の購入を知らされた顛末はこうである。平日の夜、夫と友達Iくん(車オタク)と都内で会った後、Iくんの代車だという見覚えのない車で帰路についた。夫が「運転してみたい」と言って運転。Iくんの車を夫が運転することはたまにあるので何も疑問に思わず、私の家で私たちが降りてからIくんが運転席に交代して帰るんだろうな、と思っていたら車はIくんの家の前で停まり、Iくんが「送ってくれてありがとう〜」と言って降りた。え???Iくん帰るの???と混乱していたら、夫に「私たちはこの車で帰るよ。これ、うちの車だからね!!!」と笑顔で言われたのである。
なんと前週、Iくんと一緒に行った岐阜の中古車販売店で購入し、それからずっと我が家の前の駐車場にあったらしい。「毎日前を通ってたのに気付かなかったね〜」とにやにやされたけど、そら気付かんわ。ていうか岐阜に行ってたのも知らなかったわ。

その日はかなり驚いたけど、まあ「いつかやるだろうな」と思っていたような気もする。夫は自分のやりたいことは絶対にやり、やりたくないことは絶対にやらない人なのだ。
たとえば私と出かけていて、これから一緒にケーキを食べに行くという時でも夫は「なんか今、蕎麦が食べたい!」と言って突然立ち食い蕎麦屋に入ってしまう、みたいなことがある。(もちろんその後にケーキも食べる)本が本棚に収まりきらないので私は電子書籍&図書館利用に移行します、と宣言しても「いいんじゃない?でも私は絶対に紙で買う」と言って本を買い続ける。もうベッドに入っているのに夜中に突然「散歩したい!外行こうよ」と起こしてきたりする。こうやって書くとやばい人みたいだな。

私は夫の「自分がしたいと思ったことしかしない」ところが結構好きで、私がどれだけ「これは面白いよ、あなたも好きだと思うよ」と映画や本を勧めても気が乗らなければ絶対に見ないし、どうしても食べたいものがある時は食事すら別にするような人だから、逆に言えば自分から一緒にどこかに行こうと誘ってくれる時や、私に手紙や花をくれたりご飯を作ってくれたり服を一緒に選んでくれたり毎日可愛いとか言ってくれる、そういうことは彼の中では「その時にやりたいと思ったこと」であり、気を遣って無理にしてくれているわけではないのだな、と安心できるのだ。後から「やりたくもないことをあなたのために頑張ったのに」と言われる心配がない、というのは楽だ。気が向かなくなったらある日突然帰ってこなくなることもあり得るので、見方によってはやっぱりやばい人なんだけど。私はわりと自我が強い方だと思うし、夫も「自分がやりたいことをやりたい」だけで「人にそれを付き合わせたい」タイプではない。だから圧倒的に別行動が多い夫婦になっているわけだけど、夫のやりたいこと/やりたくないことがはっきりしているところに引っ張られてここまできた節はある。
ということで彼が欲しがっていた以上、遅かれ早かれ車は我が家にやって来るものだったんだろう。(と言うと、友人たちには「悟りを開いてるな…」と呆れられたが)生活の移動手段という意味では全く必要ないものだけど、趣味というジャンルで見れば私も「必要ないけど好き」で浪費してるし、うん…。夫の稼いだお金で夫が買ったものを許す許すないと言うのも変だし、私の余暇や出費についても何も言われたことないしな…。ていうかこうやってあれこれ考えて自分を納得させようとしていた時点で、やっぱりかなり動揺してたな…。
しかし私も東京に出てくるまで2×年間、思い返せば生まれてからずっと家には車があったし、大人になればそのうち車は絶対に必要になると信じて教習所に通い免許も取得していたというのに、ほんの数年の東京生活で「車は贅沢品」という感覚になったものだなあ。環境ってこわい。

前置きが長くなったけど、そんな経緯で我が家にやってきた車(私はまだ5回ほどしか乗っていない)を夫が早速ぶつけて修理に出すことになり、わざわざ購入した店まで持って行くというので一緒について行くことにしたのでした。生まれて初めての岐阜県です。

まずは静岡に

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深夜のうちに移動。夜行バス遠征時代の名残で、なんかとにかく海老名SAは寄りたくなってしまう。メロンパンが死ぬほど好きというのもある…。夜中は販売してなくて残念。

サウナの聖地泊

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静岡にあるサウナしきじに宿泊。サウナーの聖地らしいです。サインがいっぱいあった。夫とIくんは週に何度もサウナに通ってるんだけど、おすすめらしいので来た。(車とサウナってなんか、すごいホモソーシャルだよなあ…楽しそうで何よりだ。)薬草サウナが気持ちよかった!あと入り口から男女が完全別で、休憩室などでも一切顔を合わさなくて良いのが個人的にめちゃ良いなーと思った。カップルには不向きなのかもしれないけど。スタッフの方が親切で、利用方法を教えて頂いたり朝風呂用にタオル追加で頂いたりして嬉しかったな。銭湯ってローカルルールが多くて怖いところも多いので。。

岐阜に向け出発
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夜行バス時代ぶりに朝マック食べた。私は運転できない(AT免許しか持っていないのにうちの車がMT、とか以前の問題として危険すぎるため世の中のためにペーパーとして生きていく所存)ので申し訳ないが夫に頑張っていただく。

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朝早すぎて浜松餃子には出会えず。。SAにちょいちょい寄りながら岐阜に。旅行記が始まらないまま後編に続く。

↓車絡みの過去日記。今読むとフラグだな…。

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