を見てきた。深夜24時からのレイトショー。
オリジナルのミュージカル映画ということで公開前はすごく楽しみにしていた。けど、周りのミュージカルクラスタが見た後の様子を見て、これは私が好みのやつではないかもしれない…?と薄々感じつつ行ってきた。
【ララランド】単純に好きか嫌いかと聞かれると、「好きな場面もあった」って感じかなあ…あと深夜の映画館で見るというシチュエーションにはぴったりな作品だった。できればシネコンよりちょっと古びた小さな映画館で見たい感じ。家のテレビでDVDで見たい作品ではないな。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
という感じ。
つらづら感じたことをついったに書いていたけど、未見の人もあれが大好きな人もいるだろうから、あとはブログに書くことにする。
【ララランド】ハリウッド礼讃!!!という感じの映画。監督が古き良きハリウッドが大好きなのは伝わってきたよ。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
これに尽きる。映画オタクの人たちの中で傑作と言われているのはきっとそういう部分なんだろうな、と思う。 私はそこまで映画には詳しくないけど、ミュージカルはとにかく好きで、ツタヤで取り寄せられる程度にメジャーな00年代くらいまでのミュージカルジャンルの映画はほとんど見ているので、オマージュ元の映画は割とわかった。
ミアが映画の世界に夢を持っている頃(最初の一年)は、華やかなりし頃のハリウッドらしい服を着ていてとても可愛いし、画面の色調も鮮やかでそれらしい感じ。
【ララランド】しかし何度も「iPhone使ってるし、これは現代の話なんだよね…?」と脳内で確認してしまうほど、ノスタルジックな映像と世界観だったなあ。お衣装もレトロで可愛かった。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
で、二人が夢に疲れ、現実的な成功に近付くほど衣装と映像は現代ナイズされていき、洗練されているけど夢がない(と思わせたいんだろう)見た目になっていく。そしてラストに二人が再会し、ララランドに入ったことで一気に蘇る色彩と華やかな夢の世界。
うん、古き良きハリウッドへの懐古に溢れたこの作品がハリウッド関係者やハリウッド大好きな方に受けるのもとてもわかる。わかるのだけど、「ララランドがつまらなかったと言う人は映画をわかっていない人だ、ハッピーでないエンディングに納得できないから面白くなかったんだろう」という意見が多いのは解せない。
むしろ私はエンディングはめちゃくちゃ好きだった、結末は百万点だったと思っている。
【ララランド】エンディングがとても良かった。というか本編の1万倍良かった…エンディングで無理矢理納得させられた感がある…。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
【ララランド】エンディングすごい好きだったんだけど、あれだ、タイタニックのラストの船の中がばーっと蘇ってifのハッピーエンドが見える場面が大好きなのと同じだ。メリバという意見があるのもわかるけど私はすごく好き。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
じゃあ何が原因でそこまで響かなかったのか…と考えてみた。
【ララランド】本編は、曲とダンスとカメラワークはとても良くて、各ミュージカルシーンは楽しかったけど、正直、脚本はものすごく単純だし場面場面が継ぎ接ぎな印象。ずっとおしゃれで綺麗なMVを見てる気分だった。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
【ララランド】各ミュージカルシーンは良かったんだけどなあ。黄色いドレスでタップする場面が一番好き。雨に唄えばのオマージュだよね?あれ。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
【ララランド】オープニングの長回しとか接写とか、カメラワークが良さの大きな部分を占めている映画だったなあ、本当にずっとおしゃれなMV見てる感じだった…。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
おしゃれなMV見てるみたい。私の中ではずっとそういう印象だった。
どうしてララランドをミュージカルではないと頭が判断してしまったのか、そして周りのミュージカル好き達の間で同じ意見が多いのか、掘り下げて考えたいけど。批判でなく自分の中で結局ミュージカルはどういう定義なんだろうと不思議になってきた。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
そうしたらフォロワーさんが、「ララランドは歌う必要性を感じなかった。本来、感情が高まった結果歌ったり踊ったりするはずのミュージカルなのに、ララランドの登場人物達はあまりにもさらりと歌っていた」と書いていらして、それだ!と思った。
RTこれ、これだ。ずっと綺麗なMVを見てる気分だったというのはこういうこと。全体的に歌う必要性、踊る必要性は感じない、曲を華やかに見せるためのミュージカルだった。じゃあ他のミュージカルは絶対に歌う必要のある場面でしか歌っていないのかと言われるとそうではないと思うけど。。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
心の情動が溢れ出して歌っているのって、ミアのオーディションくらいでは。それが悪いと言っているわけではなくて、新鮮だなあ、ということ。画面は美しいし、見ながら綺麗だな、楽しいな、とは思うけど、観客がその曲に大きく心を揺さぶられることを期待して作っているわけではない、気がした。とにかくさらっとしておしゃれだった。
全然関係ないけど、そういう意味ではgleeは登場人物が感情が高まって歌い踊る「ミュージカル」としてのシーンと、「画面を盛り上げるMV」としての歌唱・ダンスシーンが上手く同居していたドラマだったな
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
ショービジネス物ってそういうのが良いのかもしれない。ドリームガールズとか、ヘアスプレーもかな。舞台の上でお客さんに見せるための曲と、心情を歌う曲と、分かれているようでそれがリンクする歌詞。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
つまりララランドの歌シーンは、正直、映画の中で流れているBGMを登場人物達が代わりに歌っているような感じだったんだな。別に本人が歌う必要性は感じなかった。もしくは妄想の世界に飛び立つためのトリガー。それもまた、過去のミュージカルの使い方とは全く違う。
あと、オマージュは評価ポイントでもあるけど、「オリジナルミュージカルを作った」と言うにはマイナスポイントでもあるのでは?と思ったり。
【ララランド】なんか違う作品をあれこれ持ち出してわかったような評論みたいなこと言いたくないんだけど、映画の中でここ素敵だな素晴らしいな、と思った場面が全て過去のミュージカル作品のオマージュだというところが引っかかるのかもしれないな。結局、雨に唄えばを見たくなったもん。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
【ララランド】だって一番の盛り上がりところであるデュエットタップも、撮影所の中を歩くシーンも、素晴らしかったifラストの出演者たちが出てくるところも、あれ全部雨に唄えばじゃない…。踊りながら宇宙に飛ぶやつはムーランルージュでしょ。大事なところが全部オマージュというのがなー。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
【ララランド】私が他に気付いたオマージュシーンはグリースとかWSSとかアメリカンインパリかな…昔のハリウッドそんなに知らないし本当はもっと色々混ぜてるんだろうな。オマージュ自体は全然悪いことじゃないし好きなんだけど、あの監督自身が考えて作ったミュージカルシーンってどこ?
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
個人的にオマージュというのはわかる人が見たらちょっと面白い、くらいで留めておくべきで、あまりにも似たカメラワークや振り付けが続くのはどうなのかと思ってしまう。知らない人が面白く無いと感じてしまうのは論外だけど、ララランドは、この素敵なシーンは新しいわけじゃない、オリジナルが別にあるんだよと言いたくなってしまうようなところがちょこちょこあった…。いや往年の大名作が多いし、アメリカ人なら見ていて当然、そこも含めて楽しめよと言われたらそれまでだけど。
あまりにもあっさりしたMVぽさと過去の名作場面のつぎはぎ感が、全体を通して良くできた二次創作のように感じられてしまった、ということかな。
ミュージカルとしては好みではなかったけど、映画としてはまあまあに好きでした。エンディングはものすごく良かった。(2回目)
たぶん、ミュージカルの「登場人物の感情が高まった結果歌い踊る」ということに引いてしまう人は一定数いて、そういう人達がララランドのおしゃれでさらっとしたミュージカルシーンは受け入れられるのだとしたら、試みは成功してると思う
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月4日
監督は、ハリウッド映画とジャズはめちゃくちゃ愛してるけど、ミュージカルのことはそこまででも無いんじゃないかな、というのが私の気持ちです。
あと、WEで舞台化が決まっていると聞いて…。
【ララランド】ていうか、映画としては面白いと思える作品ではあるけど、そのほとんどはキャストと映像の見せ方の力だから舞台化したら良い所が消えてしまう気がするんだけど。そして舞台オリジナル演出だけで良作にするには脚本の魅力が足りないと思うんだけど。。
— 桜花 (@oukakreuz) 2017年3月3日
あとBWでなくWEで制作するというのも謎。あの話、イギリス人は絶対そんなに好きじゃないでしょ。笑