4月に読んだもの。
・小説
ベルリンは晴れているか
政治や社会に対してモヤモヤしている時はWW2を題材にしたものをつい手にとってしまう。ベルリンから見た戦中戦後、題材的にあまりすんなりと面白いとは言えないが、小説としてとても面白かった。当たり前なのだけどユダヤ人以外にも、ドイツ人でも迫害され意味もなく殺された人がたくさんいる。それでも戦後は戦勝国からナチスの一味として扱われる。ミステリ要素や時系列が行き来する構成も読み応えがあった。歴史小説、ミステリでもありながら、最後の余韻として残るのが「今日も自由に本が読めること」への感謝だというのが秀逸な作品。洒落者の女性は脳内でジョジョラビットのスカヨハを想像しながら読んでたよ。
上流階級
菜子さんと芦屋マダムインスタの話をしているときにおすすめされて読んでみた。関西の老舗百貨店で外商をする女性の話。まさしく上流階級!というエピソードの数々が、ファンタジーではなくおそらく本当に実話に近いんだろうなあとわかってにやにやする。セレブ物かと思いきや普通に面白いお仕事小説でした。そしてお菓子愛に強く共感したよ…。お菓子は文化を作るよ。
・漫画
逃げるは恥だが役に立つ(11)
新刊を楽しみに待っていたらまさかの最終巻だった。寂しい…!逃げ恥らしく最後まで合理的で冷静で、全方位に配慮が行き届いた話にまとまっていて満足。風見くん百合ちゃんカップル推しとしてはどうしても惜しく感じるけど、現実的な落とし所だと思うし、男女の関係は恋愛だけじゃないっていうのも真理だな。ただ同僚のこじらせ男女については、もう恋愛いいやじゃなくて普通に出会いを増やせば変わるのでは〜!?社内で相手探すからじゃない!?とは思いました。笑
Papa told me
無料公開していたので27冊一気読みした。暇か。(暇でした。)かっこいいお父さんと聡明な娘の東京ライフ。このファンタジックなのに都会感のある東京、90年代って感じがしていいなあ。親子物としても良いのだけど、フェミ的な視点でもかなりぐっときた。時代背景もあって出てくるモブの意見にはイライラさせられるのですが、この時代に働く女性たちのストーリーがどれも良くて。雑誌を変えて連載が続いているらしいので追うか迷うところ。
BEASTARS(18)
現実にはネコ派なんですが、ビースターズではイヌ科の子たちが大好きなので嬉しかった最新刊。なんか勝手にこちらの世界と地続きのような気がしていたので(そんなわけないのだが)世界の成り立ちについて初めて触れられてびっくりした。続きが楽しみ。
凪のお暇(7)
凪のお暇、最初は疲れたOLの隠遁日記だと思っていたしこんな話になると思ってなかった…。が人間の根源を辿ると結局は親と地元に行き着くのだ。そして2人の男の凪との距離の測り方、変化も納得みがすごい。慎二もう好みの後輩ちゃんとくっついたらいいじゃんと思ってたけどやっぱり駄目なんだろうなという理由も説明なしでわかってしまうのがきつい。
SPY×FAMILY
試し読みで1話だけ読んでたの、3巻まで読んだらかわいい学園モノになっていた。かわいいかわいい。出てくる子みんな抜けててかわいいし、あと衣装がかわいい!
彼方のアストラ
菜子さんにおすすめされていたものの勝手に長編だと思って寝かしていた。5冊完結なのびっくり!!きっちり伏線回収されて話が綺麗にまとまっているしキャラが全員立っているしSFとドラマとコメディとラブのバランスが絶妙でとても良かった。アニメにできそう!と思ったらとっくにアニメ化していた。ですよね。
世界で一番、俺が◯◯(8)
7巻ラストで相当な覚悟を持って臨んだのに、期待を軽々と上回る絶望を見せてくれるのが水城せとなですよね…。代償、お前もだったのか…。しかしなんとなく、このゲームはこれ以上は悪い方向には転がらないのでは?ナナミだけ心配だけど…という気がしている。いや、これも裏切られるんだろうけど。あと別雑誌ですが黒薔薇アリスの連載再開がめっっっちゃくちゃ嬉しいです。
GW明けと聞いていた図書館の再開予定が6月まで延期してしまい(まあそうだよね)凹んでいる最近です。kindleでいろんなセールやってるし、電子と漫画を読む期間にしよう。
最近の本もぐもぐ