最近読んだものなど。
・小説
蜜蜂と遠雷
図書館で丸一年(!)待って順番が巡ってきた。ストーリーというより恩田陸の表現力を堪能する小説。ひたすら演奏の場面が続くのによくこんなに様々な描写ができるなあ。登場人物のほとんどが超天才なので、褒め殺しで若干辟易してしまったけど、最後まで飽きることなく読めた。のだめカンタービレにハマっていた時も思ったけど、該当の曲が思い受かぶとさらに楽しそう。あとどうやって実写化するのこれ。
生まれ変わり
新刊で買おうか迷っていた書籍が図書館ですぐに借りられて嬉しい。ケン・リュウの最新SF短編集、めちゃくちゃ面白かった。どの短編も違うSF設定と人物描写が面白かったけど、特に好きだったのはロボット介護士の話。近い将来にあり得るかもしれないなあ、という話だった。どの世界観も緻密に作り込まれていてこの設定だけで長編が書けそうだな、これを短編で、この立場の人からの視点の物語に使っちゃうのは贅沢だな…と感動しきりでした。短編集なので移動中や昼休み、寝る前など隙間時間にさくっと読みやすく、しばらく夢がSFだった。
後宮の烏
後宮ものが好きだと言っていたらおすすめ頂いた本。オレンジ文庫って初めて読んだけど、慣れ親しんだコバルト文庫に近い雰囲気で懐かしかった。設定がはっきりしていてわかりやすい、キャラクターが魅力的、あと恋愛メインじゃないのも良い。エピソード完結型なので続編が出そう。
整形美女
「彼女は頭が悪いから」を読んで、姫野カオルコさんは普段どういうものを書いているのか気になって借りてみた。なるほど、こういう倫理観やマーケティング的な考え方もあるのね、という話。15年以上前の小説というのが面白い。
・漫画
きのう何食べた?
なに食べ新刊。ドラマ化もレシピ本も楽しみだ〜!例によって手巻き寿司と餃子パーティがやりたくなりました。ドラマ化に向けて初期の方を少し読み直してみたけど、シロさんほんとーーに丸くなったな…もともと気性の激しい人というわけではないけど、すごく寛容な人になったなと思う。年齢もあるし、パートナーのケンジの影響も大きいだろう。家族ってこうやって変化していくんだな。二人の平和な日常を永遠に見ていたい。
素敵な彼氏
はあ〜かわいい、今回も本当にみんなかわいい。直也が完璧な彼氏じゃない部分を見せるたびにときめく…。年頃の男子らしくもやもやしてくれ!いつもまっすぐ一生懸命なののかちゃん、受験うまくいくといいな…普通に応援しちゃう。
凪のお暇
あまり恐怖感無く普通に凪を応援できるようになってきた。凪の卑屈なようでいて周囲を下に見て心の均衡を保とうとしていたのに気付くところ、グサグサ来るなあ。そして慎二の真の凄さがわかる巻であった。なるほど営業トップも納得。。
いつかティファニーで朝食を
気付けば4人の人生が大きく変わっていて、終わりに向けて動いている感じ。「今まで私の手に入らなかったものは今後も手に入らない」という言葉、あ、私も数年後にこれ感じそう、とハッとした。
世界で一番、オレが○○
地獄。水城せとなは人間関係の地獄を描かせたら天下一品。「えっここで終わらないの?続くの!?」と震えた前巻のラストから一転、普通にゲームが続行しているのがまた怖い。もう早く終わろうよー。面白いよー。
最近読んだ本たち