忙しかったはずなのに自分でもよくわからないスイッチが入ってしまいドラマを3シリーズも完走してしまった10月…。寝不足になりながら見たもの・読んだものなどメモです。
ドラマ
タイプロのためにネトフリに入り、気になっていたものをつまみ食い。
地面師たち
先月から見ていたものを完走。知能犯の話かと思いきやストレートに殺しまくっていた…ハリソンの変態性を満たすための話になっている!後半はもはや殺さなくていい人まで殺されていき、おいおい…!もう土地絡めず普通にギャングになったらええやん!となりつつバイオレンスシーンは薄目で見ました。リリーフランキー演じる刑事が追い詰められるところが最高潮に面白かったなー。
話は予想していたより勢い重視だったけど役者が全員素晴らしくて引き込まれた。池田エライザさんあんなに良い役者さんだったとは〜。そして1人で真面目に周りの尻拭いして働く綾野剛、目の死んだ綾野剛、幸せなパパの綾野剛、気弱高齢ホスト綾野剛、ガンガンやりまくる綾野剛、あらゆる綾野剛が見られてお腹いっぱいです。山本耕史もかわいそうだけど安定の変態だったな。つーかほぼ全員なにかしらの変態だった。
涙の女王
大ハマりしました。作業中にiPadで2周目流してる。
1.5時間×全16話を1週間で見たのち、韓国のメイキング映像やSNSで流れてくる編集映像を漁る亡霊となっている…。ううう。この夫婦の映像をもっと見たいいい。
星から来たあなた
「涙の女王」にハマり、「愛の不時着」と共通するフォーマットに気付いて「これは…パク・ジウン(脚本家)作品をもっと見なければ…原点と言われる「星から来たあなた」を見なければ…!!」となり、見ました。1時間×全21話、涙の女王以上のハイスピード完走。うおおおおもしろかったああああ。当たり前かもしれないが記録的大ヒットした作品は10年経ってもこんなに面白いんだなあ。もちろん2013年だな〜と感じるポイント(社会通念とか、メイクやインテリアとか)はあるんだけど、脚本がうますぎる。隣人が宇宙人だった、というぶっ飛び設定に何も違和感がなく夢中になってしまった。
とにかくキャラクター設定が良い!!「涙の女王」で尽くす夫だったキム・スヒョンのト・ミンジュン氏が…友人から激推しされたのがわかりました。なぜあんな意味わからん設定に説得力があるのだろうか。ツンデレ別に好きじゃないはずなのにたまらん。チョン・ジヒョンが演じるヒロイン、ソンイも高飛車で常識のないトップ女優で最初は「絶対に好きになれないタイプのヒロインだから見続けるのきついかも」と思っていたはずなのにチャーミングすぎて魅力の虜に…とにかく脚本と演技力がすごい。当て馬役の幼馴染フィギョンもひたすら良い役だったし悪役も清々しく悪かったし…とにかくずっと面白かった〜最終話の終わり方もおとぎ話のようで素敵だった〜。余韻…。唯一残念だったのは見られるのがテレビverの尺でかなりカットされているっぽいところ。いきなり知らない回想シーンとか出てくる。フルで見せてくれ。
あとですねチョン・ジヒョンさんはアジア全域で売れまくった大女優ですが実生活では外資系銀行に勤める幼馴染と結婚したという記事を見てリアルドラマじゃん…!!と思いました。
愛の不時着→涙の女王→星から来たあなたと見て、「社会的な階級とプライドが高く、努力家だが脆いところもあるヒロインとそれを全て包み込むヒーロー」「本来なら交わらない別の世界にいる2人が出会うことによるケミストリー」かつミステリー要素あり、サイドストーリーまでがっつり描かれていることが刺さりまくるのだろうか…。あとねどれも最終話がめっちゃ良い。途中でどんなに訳がわからないことになってもまとめ方が素晴らしいドラマは余韻が良いからね。あとOSTと光を使う視覚的な演出が良い。はあ中毒性の高いドラマたちにハマれて楽しかった。
継続中
大河「光る君へ」、ドラマではないけど「タイムレスプロジェクト」は継続中。
離脱
朝ドラ「おにぎり」は初週で脱落。平成生まれ、関西ヒロインだしいけるかな…と思ったけど合わなかった。。
ネトフリ「隣のMr.パーフェクト」も最初の数話見て、うーむそんなに私の好きなチョン・ヘインではない…というかそもそも幼馴染萌えがないんだよなあと離脱し、ラスト数話を見るという邪道な見方をしました。あと「よく奢ってくれる綺麗なお姉さん」でも感じていたが、韓国の恋愛ドラマで親が干渉しすぎてくるやつが苦手である…。
小説
仕事の喜びと哀しみ
積読を崩せた。「月まで行こう」を先に読んでしまったのだけど、チャン・リュジンの作品って本当に違国の話と思えないくらい、働く女性を取り巻く環境や日々感じていることがとても身近で共感できる。どの短編もすごく良かった。特に好きだったのは表題の「仕事の喜びと哀しみ」、女性目線での物語が気になる「俺の福岡ガイド」、ああああこういう最初は仕事ぶりが良いと思って信頼してた人がどんどん手を抜いてきて虚しくなってしまうのあるよねええええという気持ちになった「助けの手」、海外旅行先で出会った老人からの手紙に返事をしていないことへの罪悪感共感しすぎて泣いてしまった「タンペレ空港」。
私たちの金曜日
三宅香帆ちゃんが編集していたお仕事ものアンソロジー。半分くらいが既読の短編だったのだけど、「働く」を軸に読み直すと改めて面白かった。とくに田辺聖子の時代を超えた面白さはすごいな〜!!としみじみ思いました。あとがきで「なぜ女性の労働を描いた作品は『お仕事』小説と呼ばれてしまうのか」という問いかけにたしかに〜〜となりました。
狭小邸宅
地面師たちを見たよ〜と話していたら友人に「狭小邸宅」が読みやすかったよ〜とおすすめされて、読んでみようと思っていたらすでに夫の本棚にあった(笑)1時間くらいでさらっと読めた。「ガラの悪い『プラダを着た悪魔』だな…」という感想。ブラック労働の崖っぷちにいて、何かのきっかけで脱皮してその世界で認められるようになって成功者っぽくなって脳内麻薬が出てしまうんだけど冷静になると人間としてはやっぱり終わっていっているんだよな〜っていう。あと出てくる物件がどれも認識よりかなり安くて(ペンシルハウスだとしても城南エリアで土地付きの一軒家はもうそんな値段では買えない…)ここ数年の不動産高騰を再認識した。つら。
漫画
能美先輩の弁明
作家追いしている大麦こあらさん、最新作が単行本化したので読みました!カップリングとしては過去作ほど好みではないのだが、哲学科が舞台なのとチャラい受けなのがよき。
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから5
待ちに待った新刊!!ありがとうございます!!!いや毎話更新時間に合わせて読んでるんですけどね!!!もうすぐあれがあるのでそわそわしている。(原作を読んでいる人にしか伝わらないあれ)
雑誌
TRANSIT 世界のパンをめぐる冒険 創世編
大好きな雑誌TRANSIT、今回のパン特集が面白かった!創世編とは?と思ったら本当にパンという食べ物の起源から探っていて、プリミティブな世界のパン特集でした。さらに各国のパンの特徴とか日本で食べられる専門店情報とか、読み応えたっぷり。いつも切り口と写真が好きなんだよなー。
展示
家族で東京都写真美術館に行けた。
アレック・ソス 部屋についての部屋
気になっていたやつ!いろんな部屋とそこに暮らす人の写真の展示。
一番好きだった、新宿のホテルで撮影した作品が入り口のパネル写真になっていた。
どの写真も人の暮らしとその土地の文化が見えてよかったなー。写真の展示を見るのが久しぶりで新鮮だった。写真って見たものをそのまま受け取れるというか、写したいものがそこに映っている、と感じるのが面白くて好きだな。
光と動きの100かいだてのいえ ―19世紀の映像装置とメディアアートをつなぐ
娘がいわいとしおさんの絵本「100かいだてのいえ」シリーズに大ハマりしているのでベストタイミングの展示!と行ってきた。映像装置の歴史を振り返りつつ子どもも視覚的に楽しめる工夫がされていて、大人の目から見てもすごく面白かった!
特にこの手元のコントローラーを動かすと楽譜となって実際のピアノを演奏できる装置はキッズ大はしゃぎでした。絵本の原稿もあったし、こういう展示いろいろ行きたいな。
…ということでエンタメ大充実な10月だった!こうして振り返ると単純計算でも60時間くらいドラマ見ていることに自分でも引いてる。(グロシーン早送りしたりはしたけどw)どうやってあの時間を捻出したのか謎すぎ。仕事わりと忙しかったし夫が不在がちでワンオペ率高かったし文フリ原稿やったりもしてたのに。ブログもなんだかんだ数本書いてたし、忙しい時ほど反動でエンタメも充実させたくなってしまうのかもしれない。
年内はもう睡眠時間を削ってのめり込むことが無いようにしたい!でもそれくらいハマれる作品に出会えて楽しかったよ!!映像視聴筋が鍛えられたと思うのでネトフリ入ってる間につまみ食いはしたいです。
最近のエンタメもぐもぐ