Maya Hakvoort & Mate Kamaras コンサートat コットンクラブ

スポンサーリンク

マヤ・ハクフォートとマテ・カマラスが12年ぶりに日本で二人揃ってコンサートをする…!?!?!という情報に目を疑いながら秒速でチケットを取り、行って参りました丸の内のコットンクラブ。

f:id:oukakreuz:20250219115503j:image

ほ、本当に二人の名前が…。Mateは割と頻繁に来日してくれていますが、Mayaさんのお名前を見るのは本当に10年以上ぶりなので震える。来日してくれて本当にありがとうございます。

※ここで自分語りを挟みます私はいろんなミュージカルが好きですが特にウィーンミュージカルを愛していまして、2007年のエリザベートウィーン版来日公演が人生で最も通い詰めた演目でして、その前のプレコンサートやその後の記念コンサート、ウィーンミュージカルコンサート、ブルーノートのソロコンサートなど含めとくにMayaさんが来日する機会は全て網羅しているファンです。結婚式の締めにもMayaさんの星から降る金を流したし葬式でも流してほしいです(重い)

www.oukakreuz.com

MateはMateさんでなくMateと名前で呼んでしまうのなんなんだ、いや私はLukasもMarjanも名前で呼んでいるけどMayaさんだけさん付けてしまうんだすみません。

同席した20年来のミュージカル友と思い出を語りながら、「あの曲を歌ったのってWMC1だっけ2だっけ?」「あのエピソード語ってたパンフっていつのだっけ?」と記憶の照合に苦労したので、今回はちゃんとセトリをブログに残しておこうと決意しました。歴史は書き残しておかねば…。

今回のコンサートは夜に2回公演があり、1部と2部で曲の構成とお衣装が違いました。上演はそれぞれ1時間20分ほど。ドリンクは随時注文可能、フードメニューはコース料理もあったけど、わりとMC短めでずっと歌ってくださっていたので上演中に食べている暇はないかも…という感じだった。(だいたい皆さん上演前に食べていらしたような)

<1st.show> ウィーン・ミュージカル
<2nd.show> ウィーンと世界のミュージカル

というテーマで、1部は懐かしのWMCのようなラインアップ。(私は今でも毎日のようにWMCのCDを聴いているので本当に嬉しかった)2部はウィーンに限らずのミュージカル曲多めで、このお二人が来日したら基本はウィーンミュージカルを歌うものだから、逆にレアな機会でこれまた嬉しかったです。

f:id:oukakreuz:20250219115506j:image

席もステージから近かったのだけど、客席に降りて練り歩いたりしてくれるので全体的にとってもアットホームな空気でした。

以下、セトリと叫び。

<1st.show> ウィーン・ミュージカル

Nature boy(ムーラン・ルージュ!)〜The Lady Is a Tramp(青春一座)

お二人で歌い繋ぐ形で入場。初っ端ムーラン・ルージュなんだ?!ウィーンミュ回じゃなかったっけ…!?と思ったけどその後わりとそこはゆるいのだとわかる。

Don't rain on my parade(ファニーガール)

MayaさんといえばのDon't rain on my parade!早速聴けて嬉しい。

Ich bin, ich bin Musik(Mozart!)

作品について紹介トークからのM!ターン。最近のMateは大司教ポジションで歌うイメージがあったので「僕こそ音楽」が新鮮。あーードイツ語の僕こそ音楽を生で聴いている!今ここに二人が来てくれているんだーーと実感してまず泣く。

Gold von den sternen(Mozart!)

爆泣き。先に引用した結婚式ブログでも書いていますが、私は「この先の人生で同じ1曲しか聴けない身体になるならMayaさんの星から降る金を選ぶ」とずーっと言っているんです。それくらい彼女の歌う星金が別格に好き。目の前で聴けて、もう今日の耳を永久保存したいと思った。

Dich kennen heißt dich lieben(Mozart!)

この二人でモーツァルト&コンスタンツェはレアすぎる!ピアノコンサートなのもありキャッキャしてないデュエットだった。

Wie wird man seinen Schatten los?(Mozart!)

コーラス部分をMayaさん一人で歌っているのが格好良かった。Mateはこういう一人頭を掻きむしって苦悩する曲が似合うなあ、と後から出てくる別曲でも感じた。MCで愉快なお兄さんなのに、音楽が流れた瞬間にすっと演技に入っているんだよね。

Rebecca(Rebecca)

爆泣き3。WMCアルバムの中でもめちゃくちゃ聴いているMayaさんのダンバース夫人!わーーんここでも歌ってくれるなんて!本当に格好良い。最後の絶唱に震える。

Die unstillbare Gier(Tanz der Vampire)

これまたWMCの思い出が蘇る。最近日本のTdV観たいけどチケット取れなさそうだな〜とか思っていたけどMateのクロロック伯爵を聴けたのでもう満足しました。

Defying Gravity(Wicked)※ドイツ語

Mayaさん、タイミング的にもDGは歌ってくれるかな…とほんのり期待していたのですが、まさかのドイツ語!!以前大阪で聴いた時は英語だったような。

Der letzte Tanz(Elisabeth)

Wenn ich tanzen will(Elisabeth)

Ich gehör nur mir(Elisabeth)

Der Schleier fällt(Elisabeth)

最後にエリザベートから4曲。お二人の「私が踊る時」が一番好きだな…と再実感。もちろんずっと泣いていた。そしてラストに「ヴェールが降りる」を入れてくださるあたりが、このお二人のコンサートという感じでとてもよかった…。「ヴェールが降りる」ってエリザベートの曲全体の中で目立つわけではないというか、もっとコンサートで歌われやすい曲があると思うんだけど、この曲こそがエリザベートの、二人の関係の締めなんだよなと。ハグする二人にまた涙。

The Prayer セリーヌ・ディオン&アンドレア・ボッチェリ

アンコール曲。これがミュージカル映画の曲だってMCで聴くまで知らなかった…。Mateがイタリア語を歌うのを初めて聴いた気がする。今の混沌とした世の中に、という祈りの曲だった。

<2nd.show> ウィーンと世界のミュージカル

Nature Boy(ムーラン・ルージュ!)〜The Lady Is a Tramp(青春一座)

Don't rain on my parade(ファニーガール)

冒頭は1部と同じ流れ。

Dangerous Game(Jekyll & Hyde)

ワイルドホーン氏の話でジキハイに。このお二人のデュエット、しっとりで格好良いな〜!

Lost in the Darkness(Jekyll & Hyde)

てっきりジキハイならThis is the moment歌うのかな?と思ったので意外なチョイス。これまたMateの演技力が光っていました。

All that jazz(CHICAGO)

MayaさんのAll that Jazz大好き!客席に男性がちょっとしかいない!といじってたw

Ich bin, ich bin Musik(Mozart!)

Gold von den sternen(Mozart!)

Dich kennen heißt dich lieben(Mozart!)

M!パートは影を逃れてがカットで3曲は1部と同じ。

Gethsemane(Jesus Christ Superstar)

Mateのゲッセマネを聴けるとはーーーー!!!!やはりこういう曲が似合うよねロックスターだから。MCでJCSの映画を初めて見た年齢について話していたんだけど、Mateが「◯歳の頃に99年の映画版を初めて見て衝撃を受けて〜」と言った後にMayaさんが「へええ、私は映画版を初めて観た時は◯歳だったよ、73年版だけど」と返していたのが面白かったw

Defying Gravity(Wicked)※英語

2部のDGは英語版!2ヶ国語verで聴けるなんて…贅沢な日だあああ

Der letzte Tanz(Elisabeth)

Wenn ich tanzen will(Elisabeth)

Ich gehör nur mir(Elisabeth)

Der Schleier fällt(Elisabeth)

The Prayer セリーヌ・ディオン&アンドレア・ボッチェリ

ラストはエリザベートからThe Prayerまで同じ。

 

お二人の絡みがすっかり戦友という感じの雰囲気で、以前の印象との違いに年月を感じたりもした。私たちもしっかり年をとりましたしね…。というかMateの日本語がめちゃくちゃ上手くなっていてびっっっくり!!!全編日本語でエリザに出演したりミツコに出たり(懐かしすぎる)勉強してくださっているしお上手だなとは思っていたけど、それにしてもこんなにペラペラになっていたとは。カテコでピアニストの方と3人手を繋いでお辞儀する際に「宝塚スタイルだよ〜」と言っていてウケていた。

毎週のように音源でお声は聴いているし、お声も変わらないしで12年ぶりという事実があまりしっくりきていなかったのだけど、本当に目の前で歌うお二人を見てふわふわした気持ちのまま過ごした夜でした。あの来日されていた時代が大きいとは思うのだけど、ウィーンミュの方々って日本の俳優さんや他の国からの来日と比べて距離が近いというか、阪急百貨店で至近距離の無料トークショーしてたり(笑)楽屋口や梅芸のスタバで普通に会えて一緒に写真撮ったりお話しできたり、みたいな思い出があり、雲の上の方々なんだけど懐かしい知人のような気持ちにもなったりする。やはり自分にとって大切で特別な方々、作品たちだなあ…。

MCで4月に上海でお二人のツアーがあること、10月にバーデンでWickedがありMayaさんも出演することの告知あり。この日、客席にもかなり中国の方がいたんだけど、もしかしなくても現地でウィーンミュージカル流行ってますね…?数年前にもエリザやってたけど、最近もMarkのソロコンサートもすごいキャパの会場が埋まっている写真をあげていたしなあ。羨ましいなあ。興行的にそりゃ中国行くよなあ。いや逆にこんなに小さなコンサートのためにわざわざ日本にも来てくれてありがたい限りです。もし今後は中国しか開催しないということになれば私めが中国に行きますので…。