私をつくった好きたち、アリス/セーラームーン/ベルばら/junaida

スポンサーリンク

晩夏〜秋に見た展示メモです。ツイートやインスタのストーリーズに都度上げていたりするけど、個人的に後から一番見返しやすいのはブログなのでまとめておく。

特別展アリス-へんてこりん、へんてこりんな世界-

アリスの本場イギリスV&Aでの展示の様子を見て行きたい!と思っていたので日本に巡回してくれて嬉しい!!特別展アリス。

若きおたくだった頃、アリスに傾倒してモチーフグッズを買い漁っていた時期があります。イギリス・オックスフォードのアリスショップも行ったな。私の世代はファッション的にもゴシック・ロリータ系最盛期だったりしてアリス好きはかなり多いと思うのですが今の若いおたくはどうなのだろう…。なぜ私たちがこんなにアリスの世界観に惹かれるのか、自分でもよくわからない心の奥底を紐解いてくれるような展示だった。

最近こういうテーマだとインスタレーションが多めで撮影メインの展示会も多いけど(それが悪いわけでもないが)個人的には資料が多いと嬉しい。たくさん持ってきてくれていて見応えあった!!

アリスが生まれた時代背景から原作を取り巻く資料、実写やアニメ等の映像化と世間の反応について、アリスというモチーフがカウンターカルチャーの象徴になっていった過程、ファッションやアートや広告におけるアリス…と多面的な切り口の解説がとても面白かった。個人的には昔のホラーテイストの実写映像、アリスモチーフのハイブラビジュアル写真やヒグチユウコのアリス原画が見られて興奮。

インスタレーションは誰かと行ってたら人を入れて撮ってたな〜かわいい。撮影映えしそうだなー(1人で見に行った)

美少女戦士セーラームーンミュージアム

上京していた友人と娘と3人で十番でランチ後にセラムン。旧スヌーピーミュージアムですねここ。聖地である十番-六本木の間に位置し隣がレイちゃんの母校、とロケーションは抜群。

f:id:oukakreuz:20221213170236j:image

こちらは完全に体験を推している展示会で、シアターとかホログラムの展示室とか、撮影ありきで作られている感じ。

一番好きなシーン(左)を発見してめっちゃ撮ったよね。レイ美奈は最高よ。そして「ウラネプ変身バンク絵コンテ(庵野秀明)」の文字に沸き立つおたくたち。隣のお姉さんが「庵野っていうのはね!ウラネプっていうのはね!?」と彼氏らしき人に熱く語っていて最高でした。

雑誌表紙コーナー(左)も懐かしい〜。私はセラムンで「なかよし」を買い、ジャンヌと共に「りぼん」に移行したガールでした。全サとか付録はまだ実家に保管してあるなあ。周りには漫画を禁止されている家庭も結構あったので、つくづくありがたかったなーと思う。

周囲の若い女の子たちが「"るんるん"ってなんだろ?」「付録とかじゃない?」と話していて、「"るんるん"を知らない世代…!」となった。そう、セラムンミュージアムは来場者の年齢が私の想像していたより10歳くらい若くてびびったのであった。クリスタルを見ている世代ではないはずだし、乃木坂ミュとかで入ってるのかな…?まあ普通にコラボコスメとかドラストに並んでるもんな。長く愛されているコンテンツなんだなあと嬉しくなりました。グッズ、特にロッドがずらっと並んでいるのを見ると(真ん中)つい昨日のことのようにあれが欲しかったなあとか買ってもらえて嬉しかったなあとか思い出せる。右のスタリオンレーヴは私が持っていたやつと同じもので興奮して撮った。

撮影禁止の原画コーナーはひたすら眼福だった〜あの時代のアナログ原稿は本当に美しすぎていくらでも見ていられる。劣化しないように永久保存していただきたい。ジミーチュウが特製で作ったブーツ(左)とエンディミオン・セレニティ像(右)ブーツは友達とキンキーだなと言い合っていた。右の像は5年前の六本木ヒルズシティビューのセーラームーン展で見たやつと同じだね。

体験型は楽しかったんだけど、5年前のセラムン展に年パス買って通い詰めた者としては正直ちょっと物足りないというか、この値段で3回来させることを前提に作ってるのはなかなか強気だな〜と思いました。もちろん常設で、お金も桁違いにかかっているのはわかるんだけど…前回はまとめて見られた展示を3回分に分けられてしまった感じで。ロケーション的にも東京タワーを上から眺められるヒルズの方がマッチしていたような。個人的にはVol2-3は行かなくてもいいかなーと思った。でも当日券めちゃくちゃ混んでいたし人気のよう。

あと展示内容と建物の構造的に絶対ベビーカーで入れるだろう、娘には寝ていてもらおうと思っていたのに入り口で回収されてしまい、爆睡する娘を抱っこしながら巡らないといけなかったのも集中できなかった理由かもしれない…。周りにも同じくらいの年代で幼児を抱っこしている方が何人かいて、そうだよねえー階段もないし通路広いしベビーカーで入れると思ったよねえー!?と目で会話したw

数年に一度武内先生の描き下ろしが見られる機会があって有難いな〜。デジタルに移行されてもずっと「セーラームーン」な絵柄でいらっしゃるのがすごいなといつも思う。

ベルサイユのばら展

私は初恋の人を聞かれたら天王はるかかオスカル様と答えているのですが。久々のベルばら展、かつ六本木ヒルズのシティビュー開催だったので覗いてきたわよ。

ベルばら絡みのイベントや展示会は数が多すぎて近年はなかなか追えていないのですが、やはり心のバイブル、絵を見るだけで心が浮き立ちますね。

シティビューの夜景をうまく活かした撮影エリア。そうそうこれよ!前回のセラムン展もこの抜けがよかったのよ!!フォトブース(左)はスタッフの方が張り付きで撮ってくれる上にポーズ指導などもしてくださる。私の前の方は花組ポーズしてた。私も一人参加でしたがもちろん撮りました。上にひっそり黒い騎士もいるところがイイネ!

f:id:oukakreuz:20221213171208j:image
ベルばらに関しては原作原理主義者すぎてヅカ版も全然好きじゃないのですが、衣装やポスターを見ると「そうそう◎年版のフェルゼンがさ〜」と語りたくなってしまうよね、もうねあれは伝統芸だからね…。しかし歳と共に原理主義も落ち着いてきて続編やパロディ商品などについても「池田先生がお元気でベルばらをいろんな形で続けてくださっていることが何より有難い」という気持ちになってきました。なにより「ジェローデルがポーの一族になった」という最高の設定が公式から誕生しただけで!!!愛!!!

ほぼ撮影禁止でしたが今回とにかく見応えあったのが原画コーナー。というかもうほぼ全編を原画で説明してくれる勢いで数が多く、間近で見られて幸せでした。いや〜改めて週刊連載のスピードで描ける絵ではない。線が本当に美しくてペン先の動きが見えるようなんですよ。そして修正がほとんどないの!!すごい!!!時間と共に薄れてしまったりトーンが取れてしまったのを修復しています、みたいな注釈がついているものもあり、50年前のアナログの原画を残すのって結構大変なんだろうなと思うなど…もうベルばらミュージアムを建ててくれ…。

ベルばらはキャラクター、ドラマティックな物語、華やかな画面と魅力に溢れていますがやはりベースに先生の人間観察眼と歴史への深い洞察があっての作品なのよなあ。これを20代で描かれた池田先生はやはり天才よ。あと間違いなくベルばらという作品は日本にフェミニズムの芽を蒔いたと思いますね。

物販でこの本買おうと思っていたのに完売していた。ていうか狙っていたものほぼ完売していた。ベルばらファン購買力ありすぎるだろ。

IMAGINARIUM junaida展

こちらは上記3つと並べて「私をつくってきた」といえるような仲(仲?)ではありませんが、出産前後に出会い好きになった画家のjunaidaさんの個展にも行ってきたよ〜。

立川で開催ということで、うーーん行くタイミングあるかなとうだうだしていたんだけどやっぱりどうしても見たくて平日に休みとって行った。めーーちゃくちゃ良かったーー!!展示も会場も、あと3回は行きたいくらい素敵だった。


f:id:oukakreuz:20221215150806j:image

f:id:oukakreuz:20221215150803j:image

「の」のわたしになれる帽子とコートを借りられるコーナーがあり、帽子をお借りして会場を歩いた。本当はこの赤コートを娘に着せたくて週末に行こうと思っていたのだけどスケジュール的に叶わず。「の」すごく好きなの。

の (福音館の単行本)

の (福音館の単行本)

  • 作者:junaida
  • 株式会社 福音館書店
Amazon

とにかく展示されている原画の数に圧倒される。こんなに集めて見せちゃっていいの!?前述したセラムンやベルばらなどは展示の度に少しずつ公開されるものが変わるのが常だから、情報量の多さに脳がパンクしそうだった。だって一枚一枚の描き込みも恐ろしいくらいだし!!!

こういう緻密な絵がずらーーっと並んでいるのである。そしてほぼ全て撮影可能。いやーーー太っ腹すぎる…。本当にこれは何日かに分けて見たいなあと思った。馴染みある絵本から商業ポスターや本の表紙など、いろんな絵が見られてとってもハッピー。この細かさでほぼ実寸のキャンバスなことにも驚き。惚れ惚れ。

展覧会のオリジナルグッズもラインナップがすごく良くて誘惑されたーー!パパブブレもチョコもkiwandaソックスも、よくぞここと!!と思うコラボで素晴らしい。

私は一目惚れしたMONSTARIUMのスウェットを購入しました。キャワ。junaidaさんの描く怪物好きなんだよなあ。

あとこちらの図録は会場に行くより前に代官山蔦屋でサイン入りを発見、ゲットしたもの。これをゲットしたことで「やっぱり現場も行かなきゃ…」という気持ちになったわけよ。代官山蔦屋には「えほん博」で伺ったんですがこちらもとても楽しいイベントだった。育児をはじめてから長く離れていた絵本の世界とまた接点ができて嬉しい。

そんな感じで自分のルーツ的な展示によく顔を出した秋でした。原画が美しいばっかり言ってるな。いや〜原画からしか得られない栄養ってあるよね。原画が嫌いなおたくはおらん。(巨大主語)あと天王はるかとオスカル様が初恋でそのままヅカオタになっているのわかりやすすぎるな私。

 

夏に見た展示の話

www.oukakreuz.com