6−7月に見た・読んだものたち。
ドラマ
燕は戻ってこない
6月に一気見。NHKオンデマンド、活用しております。とにかくキャストが良かった!品が良くて道理を弁えていて優しく愛情深いのに人間として何かが欠落している稲垣吾郎、健気な妻に見えて身勝手すぎる思考回路がすんなり納得できてしまうやべえ女・内田有紀、軽薄そうな見た目ではないのに思慮が浅い、いつ底辺に転がり落ちるかわからない危うさのある石橋静河。全員が過去ベストなハマり役!!!あと黒木瞳ね。7話怖すぎましたわ。
物語としては前半はめちゃくちゃ面白かったのだけど、リキが北海道に帰ってやりたい放題するところがピークだったかなあ。妊娠後は日々育っている命を前にしているとは思えない大人たちの身勝手さにドン引きしてしまった。あと女風キャストがプライベートでセックスするのとか春画家が面倒見てくれるところとかが、映像だとドリームすぎたな。
ラストの選択は個人的にはとても納得感があって良かった。「仲介会社がまったく手数料分の仕事してねえ〜〜(あれくらいの管理のゆるさ&選定の甘さなら個人間のマッチングできそう)」と「双子の新生児育児を料金内に含めようとすな!!!(プラス2000万はいるだろ!!!)」が一番のツッコミポイントでした。テーマ的にもキャスト的にも今が良いタイミングのドラマ化だったなと思う。
1122
アマプラオリジナルでドラマ化されていたのでこちらも一気見。キャストが好きな人ばかりだったので楽しみにしていたんだけど、原作で「なんだそれ」と思ったポイントひとつひとつに再度「なんだそれ」とツッコミし直す時間であった…。高畑充希の演技をもってしてもいちこは身勝手すぎて意味わからんし(25歳ならわかる!35で何を言ってんだ?!)おとやんもフワッフワしていてわけわからんし。原作を読んでいた頃から自分も歳をとり、同い年だからこそ「小難しいこと言ってるが結局モラトリアムしたいだけなら他人の家庭を巻き込むな!!」と思ってしまう…。あと私は岡田将生が好きすぎて「こんな最高の夫がいてこんな展開になること…ある…?」と前提から入り込めなかった。高良健吾は最高でした。あんなにスピード反省するモラなら全然許せる。発達障害の息子くん役の子がすごくすごく上手だった。燕は〜のマチュー(犬)とこの子が今季のMVPだよ。西野七瀬ちゃんだけ演技下手なのが浮いていたが、あの可愛さを打ち消す疲れた感じは良かった。あと家が素敵だったなー。
虎に翼
岡田将生といえばとらつばの岡田将生はまさに私が求めている癖あり岡田将生なので毎朝NHKに感謝しています。ありがとうございます。
2ヶ月分となるともう語るのが難しいのですが、、はるさんまで亡くなってもうとらつばの空気が無くなっちゃう…と思ったらキャラの濃い家裁メンバーに夢中になったり、エーー東京離れたらみんな出てこないじゃんと思ったら新潟編はキャラの濃さに頼らないまた違う方向の面白さが生まれていたり、ずっと手を替え品を替え面白いのがすごい。しかも朝から見ることを想定しているのもあって、どれだけシリアスでも疲れない程度の重さなんだよな。バランス感がすごい。
私が本気で泣いたのは花江ちゃんの夢に直道さんが出てきたシーン(道男も今や猪爪家になくてはならないメンバーだね…)と、涼子さまとたまちゃんの友情(号泣)、寅子の加害ターン(我が身を振り返っての恐怖)です。「気をつけろ、君もいずれ古くなる」ミドサーの心に刻みたいと思います。
念願の竹むらも行ったよ!とっても美味しかった!!完全にとらつばの影響であんみつブームがきていて、6,7月で5店舗くらい行った。
小説
明日のあなたも愛してる
「赤と白とロイヤルブルー」映画続編に向けて気持ちを高めるべく、同著者のこちらも読む。よ、良かった〜!!!前知識を何も入れずに読み始めたので、途中から「もしかしてこれ…SFなのでは…!?」と驚いた。思いっきりタイム・トラベル物でした。主人公たち女女カップル、個性豊かなルームメイトや同僚たち、みんなが魅力的だった。そしてクィアのコミュニティをとってもリスペクトしているのが伝わってきた。アメリカにおけるクィアの抵抗の歴史をほとんど知らなかったので勉強にもなりました。ニューヨークって常にあらゆる価値観の最先端にある気がするけど、当然ながらどれも先人たちのおかげで勝ち得たものなんだよなあ。
赤と白とロイヤルブルー コレクターズ・エディション
kindle持ってるけど買いました!書き下ろしありがとうありがとう。2人の結婚生活の様子ということで本編のように大きな起伏はなかったけど、映像化した時に映えそうだな〜という話だった(ロケ地が多く、家の設定もおしゃれなので)。アマプラの続編はこれを映像化するのかな、それとも別のオリジナルなのかなーいずれにせよ楽しみです。
ようこそ、ヒュナム洞書店へ
本を愛する人が書く書店の話はいつも「このお店に行きたい!」と思う魅力に満ちている。こんな書店があるヒュナム洞に住みたいなあ。
ヨンジュの過去について、目が覚めてしまった描写が印象的だった。ヨンジュと元夫ほどではないけど結構マッチョ精神で動いている人は周りにも多いので…。
穏やかであたたかい文章なのと、章立てが独特で、数ページごとに話の区切りがあるので隙間時間にも読み進めやすかった。これは映像化しそうだな〜。あとがきでかもめ食堂もイメージのひとつとあったけど、まさにかもめ食堂みたいな空気感の映画になりそう。
パッキパキ北京
ゲラゲラ笑う方の意味で、めちゃ面白かった!私は中国は上海しか行ったことがなくて、北京のことをよく知らないんだけど、洗浄されたような大都会と泥と血が普通に散らばってる裏路地がすぐ隣接してる街の空気とか、タオバオの使い方のコツとか、めちゃくちゃリアルですごい。あと主人公のパワフルさ、どこにいても100%楽しみ尽くそうとする姿勢、最高に好き!!傍若無人で金目当てで水揚げされているように見えて(いやその面も大いにあるんだけど)夫のことちゃんと好きなんだな〜とわかるところもかわいい。綿谷りさいろんな国に滞在してそれを舞台にした小説書いてほしい。
漫画
山田くんとLv999の恋をする
引越し準備中これしか読めなかった。疲労困憊の身体に染み渡るMOE…!むかし試し読みして最初の方で「ゲームのことわかんないなー」と離脱していたのだが…広告きっかけで読み直し、ハマって全巻買って単行本になってない部分は毎日アプリで読み返してる。山田!!!好きだ!!!!みーーんなかわいい!!!!というかこんな漫画出したらソシャゲで出会う人みんな素敵だと勘違いしちゃう若い子が増えませんか!?大丈夫ですか!?
あと最近の歳上女性×歳下男性の恋愛漫画は社会人×学生設定が多く、仕事ができるカッコいい年上彼女というものに私は食傷気味でして…茜ちゃんと山田くらいの年の差感が一番好きかも〜という気付きです。
ファッション!!
無料公開中に全話読んで恐怖に震えました。完全にホラー漫画。そしてベースとなった実話があると聞き元ネタの記事を読んでみると、普通に見たことあるブランドであること&まだそのブランドが活動中なことが漫画より怖いよ!!!となった。はるな檸檬さんはヅッカヅカから読んでいてコメディタッチでたまに毒のあるエッセイストのイメージだったけど、こんなにがっつりストーリー漫画も描けるんだな〜。続きが怖いけど楽しみ。
舞台他
展示や映画館に行く余裕がまったくない2ヶ月間だったのだけど、そういえば花とゆめ展には行きました。
パタリロくじに救われた。
展示、見たいものがいろいろあるんだけど予約を頑張れず、平日も休めずで終わってしまう…秋こそは…。
最近のエンタメもぐもぐ