#2はこちら
宿はサマルカンドの観光地が密集する旧市街側に位置していたので、徒歩で美しい場所たちに行けて、よく散歩しました。
レギスタン広場に
青の都、シルクロードの中心!人の大きさから広さを感じて頂ければ…。3つの建物はメドレセ(神学校)で、それぞれ全く別の時期に建てられている。最初から3つセットで建てられたかのような調和感があるので間に300年くらい空いていることを知ってびっくりした。最初のひとつを作ったウルグベクさんも後から増やされると思ってなかっただろうな。ウルグベクとその祖父ティムールはこの後もいろんな遺跡で名前が出てきます。
広場に入るためにチケットを購入したら3つとも中に入れるシステム。実はこの後、夜と別日の昼にも再訪したんですが、初回のレシートを見せると割引で入れました。おすすめ。
はーーーーこれが青の都の名の由縁。圧倒される。なんて美しいタイル模様。これまで好きな色を聞かれたら水色から紺色までの青のグラデーションから答えるのが常だったけど、これからはサマルカンド・ブルーの一言で済む。あまりにも好きしかなくてどこを撮ればいいのかわからぬ。
はーーーーーー。緻密…。
メドレセの入り口から入ると、中はこんな感じ。中庭をぐるっと囲む形で部屋がある。これ、学校なんだよねえ、すごいな…。2階建になっていて、基本は1階しか入れない作り。そしてこの各部屋はほぼお土産物屋さんだった。こんな世界遺産の中が商業施設ばっかりだと思わなかったよ(笑)
しかし各店舗も、その前で客引きをしている人たちも含めて、とっても素敵な世界観だ…。
レギスタン広場内で買えるお土産たち
ウズベキスタンの各所で売っている通称ウズベクおじさん。ミニサイズの人形、本当に至るところで見かけた。
スザニのクッションカバー。
スザニは各地方によって柄の特色があるそうで、私はザクロ柄が好きだったな。ここのお店は敷物とか大きな布が多くてカバンとかは少なかった。
食器屋さんや
タイル屋さんなど。
貸衣装を着て顔ハメパネルで撮影できる場所もあった。どう考えてもパネルなしで撮影した方が背景が豪華だよ!?!?
そんな中で、私が一番テンション上がりまくったのがこちら。
これね、羊皮紙にアラビア文字のカリグラフィーを書いてくれるお店なんですよ!!!常々アラビアの文字装飾は美しいなあと惚れ惚れしていたので、この商売自体に萌え心が炸裂。そして↑写真左下にある鳥っぽい絵柄は「Lovw for Family,Peace」という意味の言葉を鳥のような形に書いている、と聞いてさらに萌え爆発。絶対これ欲しい!!!と思って注文しました。
書道家のおじさんは英語もできるので、「こういう意味の単語」もしくはアルファベットで伝えるとアラビア文字にして書いてくれます。私は自分のファミリーネーム+あの鳥みたいなのもつけて欲しいとお願いしました。さらさらと書いてくれて、乾くまで5分くらい待って購入。あまりにもロマンを感じて、弟夫婦用にも書いてもらっちゃった…。
自分の名前を読めない言語で書いてもらえるだけでもテンション上がるよねえ…。おじさんが手に持っているのは日本のガイドブックPlatのコピー。おじさんもここに載っていたの。
23 地球の歩き方 Plat ウズベキスタン[サマルカンド/ブハラ/ヒヴァ/タシケント] (地球の歩き方Plat)
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後から色々な場所を見たけど、サマルカンドでは羊皮紙を売っている場所はあれどこの「リクエストしたものを書いてくれる」店はここでしか出会えませんでした。他のお土産物屋さんも街中の店と比べて高くない、というかむしろ良心的な値段だったので気に入る物があればここで買ってしまって良い気がする。
これは土産物屋の中でこっちへ来い一緒に写真を撮ろうと呼ばれて撮った写真。民族衣装っぽい無表情なおばあちゃん、地味にがっちり身体をホールドされていて面白かった。ウズベキスタンでは日本人女性は本当にびっくりするくらい写真を撮ろうと誘われます。滞在中50回以上はセルフィーにお付き合いした。
これはメドレセの内部がキンキラキンなティラカリ・メドレセ。礼拝堂らしいけど集中できなさそう。
こちらはメドレセの一角にある、天文学者でもあったウルグベクのミニ博物館。天井が好み。
門番に会えたら発生する、スペシャルRPG展開
広場をうろうろしているといろんな人に声をかけられるのですが、その中の一人に「1万スム払えば、ミナレットの上に登れるよ」と言われる。ミナレットというのは、これです。
このメドレセの横に立っている塔のこと。え、これ、登れるの??いいの??ルール違反じゃないの??しかし「お金を払えば登れるルートがあるらしい」という口コミも発見し、まあ場所的に怪しい話でも無いかとついて行ってみることに。
着いたのは普通のお土産物屋さんの入り口。この左の男性が門番で、彼の背中にある木の扉が裏ルートの入り口なのでした。高さ的にも普通に物置か何かに見えるのに、扉の奥には驚くほど長い道が。
門番にお金を渡すと中の青年が誘導してくれる。門番に賄賂を渡せば裏ルートに案内してくれる、ってRPGみたいじゃない?
階段を登ると、ミナレットの入り口に。
人が一人だけ通れる幅の螺旋階段。すれ違うことができないので前の人がいなくなってから上がります。この階段が、本当ーーーーにキツくて、高さがある上に150段くらいあって登りながら足ガックガクになった。途中から「なんのために登ってるんだっけ…引き返したい…」と思うくらい足が痛かった。笑
そしててっぺんに到着、本当に危険なので肩から上だけ外に出していいよと言われ、体はお兄さんに支えられながら外を見る。
わーーーー広場が全部見える!街まで見える!頑張って上がって良かった!
友達と交代で見てから下に降りると、2階のキャットウォーク部分でも写真を撮っていいよと言われてはしゃぐ。
わーーーい!このキャットウォーク部分は普通のお客さんは入れない場所なのでとても嬉しかったなー。何も転落を防ぐものがないので自撮りするときは怖くてヒヤヒヤしたけど。
ここはミナレットに登る順番待ち中の人が待機するエリアでもあるようで、ちょうど待機中のロシア人夫婦や日本人男性にも会った。男性は「お金を払えば塔に登れるって噂を聞いて広場を何周もしたんだけど全然見つからなくて、やっとここを見つけた」と言っていて、みんながみんな私たちのように声をかけられるわけじゃないんだ、と知ってますますRPG感があるなあと面白かった。あとツイッターを見ると「1万スム払えば上に行けると声をかけられたけど怪しいから逃げた、みんな気をつけて!」みたいな注意喚起もあったな…一応正規の商売みたいだし、怪しくないですよ!足ガックガクになって数日引きずったけど!
メドレセひとつひとつをゆっくり見ていたら大満足。もうサマルカンド満喫した…という気分になったけどまだまだ初日です。
#4につづく。