転職してからお盆が固定で夏休みになった。
これまでは夏休み=随意の時期に休暇を取得する形だったのだが、正直、旅人にはその方が都合がいい。お盆なんて航空券もホテルもあほみたいに高いし混んでるし暑いし旅行する気になれない。
しかし何も予定を入れないと私は無為にだらだらと過ごしてしまうタイプなので、気付いたら休暇が終わっていることになりかねない。それだけは嫌だ。桜花は平日の夜はスマホを眺めて暮らしている。けれども長期休暇の過ごし方については人一倍に敏感であった。
こうなったからには徹底的に夏休みを謳歌してやろうと決意し、最高の夏休みを全部日記に記録するぞと気合を入れて備える。
これは数年前の夏休みに撮った写真。平成最後の夏休みを充実したものにすべく、やったこと全部ブログに記録する(というプレッシャーをかけて身体を動かす)
— 桜花 (@oukakreuz) 2018年8月11日
8月10日(金)
なつやすみ前日。
絶対に仕事用PCを持ち帰りたくないという強い気持ちで仕事に励む。夜は中国語の授業。休み明けの授業でテストだ。忘れずに勉強しなければ。
8月11日(土)
なつやすみ初日。
起きたら11時だった。早速夏休み感がある。
昼は夫の買い置きのやきそば弁当たらこバター味を食べる。
やきそば弁当は麺の湯切り時に捨てるお湯で作れる粉末の中華スープが付属している。これ、めっちゃ賢いと思う。毎回新鮮に感動する。
夜の予定まで時間があるため、新宿に出る。一人でふらふらし、ルミネで買い物。
近所のドラッグストアでは売り切れている日焼け止めをずっと探しているのだけど、アットコスメストアにすら無かった。夏の間に日焼け止めを買える気がしない。
新大久保に移動し、義妹(夫の妹)の誕生日を祝う。
主役のリクエストでサムギョプサル。普段あまり韓国料理屋に行かないのでとても楽しかった。サムギョプサルは店員さんにハサミでじょきじょき切ってもらっている間にうまみ成分が分泌されてると思う。
義妹にロシアで探しまわったチェブラーシュカのぬいぐるみをプレゼントする。
義妹はかなりのチェブラーシュカおたくなのだけど、そもそもチェブラーシュカにおたくが存在するということを彼女と出会って初めて知った。諸々のキャラクター雑貨はもちろん旧ソ連時代のぬいぐるみなどマニアックなものも集めている。ピンク色のチェブを渡したら「この会社のチェブは茶色しか持ってない!」と言われた。チェブラーシュカは製造会社によって顔が違うらしく、写真を見せてもらうと本当に同じキャラクターとは思えないくらいいろんな顔があって面白かった。
腹ごなしに新大久保を軽く散歩。街並が完全に韓国でびっくりした。そしてふらっと入った店で売られていた韓国コスメの値段にもびびった。円安なのか値上がりしたのか暴利なのか。韓国スイーツのお店なども気になるし、昼間にも来たいな。
乗り換えで降りた新宿で冷たいチーズタルトを買う。
盆休みに帰省をしたことはないけど、家族に会うとなんとなくお盆だな、という感じがする。
8月12日(日)
なつやすみ2日目。
早めのお昼がてら、ポケモンGOをすべく近所のマクドナルドに行く。そしてイーブイが出るのは夜だけだったと気付く。昨夜は数匹しか獲れなかったから今日乱獲するつもりでいたのに…。とりあえずジムを潰し、チーズバーガーを食べる。
夫は一度ポケモンGOに飽きてアプリをアンインストールしていたくらいなのだが、ともだち機能がついてから復帰して、今では週に何度か夜中に一緒に散歩している。私は基本的に物事に飽きるということがないので、夫が再び飽きた後も一人で続けていると思う。
帰宅してからは部屋の掃除。夜に友人達が遊びに来るからである。来客は掃除のよいモチベーションになってありがたい。一応、普段から最低限の掃除はしているけど、夫婦そろって家にあまりいないし(言い訳です)、とにかく物が多くて清潔なのかどうかも怪しいエリアが多々あるのであった。積み本を崩して掃除機をかけたりするとすっきりする。あと鏡を磨くとか、カウンターに置いているグラスをすべて洗うとか、普段しない手入れをすると家への愛着が増す気がする。普段からしろよという話ですが。
日が傾いてからスーパーに買い出しに行き、料理の下準備を始める。
本日のメインは餃子である。夫が材料を揃え、私がこねて皮でつつんでいく。その間に夫はタレや副菜を作る。時間配分をミスり、包み終わる前に友人が到着したので包むのを手伝ってもらった。
餃子パーティー完成図。夫が昨夜から仕込んでいた牛肉のタタキと、もやしのナムル、餃子、ネギだれとトマトソース。餃子は普段はポン酢で食べるのだが料理しているうちに楽しくなった夫が新作のたれをいろいろ作ってくれた。
遊びに来てくれたのはひらりさことりこさんと男友達Iくんで、2人は冬にも鍋をしに我が家に来てくれたことがある。
Iくんは夫と非常に仲が良く、休日や平日の夜もよく連れ立って遊びに行っているが元はりこさんの仕事関係の友達である。めっちゃおしゃれな部屋に住んでいてかっこいい車に乗っていて仕事ができて私にも誕生日プレゼントをくれたりする優しいイケメンなのだけど、とにかくモテるため女性関係のネタが尽きない。私は周りになかなかここまでモテる人がいないのでいつも興味深く聞いている。
りこさんとは先日のウラジオストク旅行ぶり。話していると人間関係が混線していて誰が誰の紹介で友達になったのだったかお互いに忘れる。しかし私の東京生活は間違いなくりこさんの影響を多大に受けているので(ていうか夫も元はりこさんの友達だしな)いろいろな縁を結んでくれてありがたいなと思う。
とにかくそういう最高な友人たちと楽しい集まりを我が家でやるということで、ずっと楽しみにしていたのでした。ふたりとも美味しい美味しいと褒めてくれてありがたい。でも本当に、夫の焼く餃子は美味しいと思うんだ…。
センスの良い友人たちが素敵な手土産も持ってきてくれた。
りこさんが持ってきてくれたレモネード。とても美味しくて飲みやすく、すぐなくなってしまった。家でも買いたいな。
Iくんが持ってきてくれたエルメのケーキ。ホールケーキって滅多に買うことがないのでパーティー感があって嬉しい。シンプルなのにマスカルポーネが効いていてとても美味しかった。
りこさんが持ってきてくれた葡萄。置いて行ってくれたので、夜の間ずっと食べていた。おいしい。良い果物を食べると豊かな気持ちになるので定期的に家も買いたいなあと思うのだけどなかなか贅沢品なので手が出せないよね。
昼間コミケに出展していたりこさんに劇団雌猫新刊「よいこのなつやすみ」をいただく。悪友シリーズ、実は何度か寄稿させて頂いてます。新刊は気になっていた方々の近況がたくさん載っていて、ちょっとした同窓会のような気持ちで楽しく拝読した。
横浜みやげのピカチュウ帽はうちのミミッキュに被せた。
好きそうだから、とおしゃれな台北本もいただく。デザイナーインタビューとかあって気になってたやつ!いつもグルメメインなので、おしゃれな台湾旅行もしたいな。
そんな感じで、嬉しいお土産をいろいろと頂いて家主が一番得をするタイプのホームパーティになってしまった。おもてなしは難しい。
我が家は滅多に来客がないのだけど(そもそも広さがなく、食事はできるけど寛いでゆっくりする感じの家ではない…)来て頂けるととても嬉しいし、普段しない掃除をしたり、普段作らないメニューを作ったり、普段使わない食器が出せたりするのも楽しい。お客さんが多い家って憧れるので、レベル上げしていきたい。
2人を見送って片付けを終えてから、打ち上げ感覚でスタバに行く。
終電後のスタバは空いていてゆっくり過ごしやすい。それぞれ本や雑誌を読んだりPC作業をしたりして1時間ほどだらだらする。桃フラペ、とても美味しいので毎年出して欲しい。
明日から3日間は私だけ夏休みだ。夫も友人たちもお盆は休みではない。私もその方がよかっ…じゃなくて、充実した夏休みにするぞ。後編につづく。