9月に見たもの読んだものなどエンタメ摂取の備忘録です。今月も韓国ドラマを2本完走してしまったぜ。
noteでは食べたもの記録更新してます！
映画
国宝
タイミングを逃したなーと思っていたら想像よりずっと長く劇場公開してくれていたため、見られました。これだけヒットしている中でネガティブな感想を言うと逆張りしているようでダサいなと思いつつ、個人的には「役者は素晴らしく、脚本は微妙」だった。役者さんは本当に全員よかった！！歌舞伎役者の皆さんの仕上がりも凄かったし、女優陣の演技がすっごく良かったなあ。寺島しのぶ、高畑充希、見上愛、キャスティングありがとうありがとう…。歌舞伎シーンをあれだけ長尺で舞台そのまま見せてくれるのも楽しかった。ただやはり梨園は男の世界すぎて女の扱いにモヤつくところはあるな…（彰子ちゃんの扱いはもちろんのこと、藤駒の子どもが息子だったらたぶん違ったよね？とかとか）というのと、男たちが芸に命を賭ける様を見ながら「いやとりあえず病院に行ってくれ、やばい時は観客のためにも代役に任せてくれ」と冷静になってしまう自分がおり…。しかし3時間もある邦画がこれだけヒットしているのはとても良いことだと思う。
ドラマ
北極星
今年めちゃくちゃ期待していたドラマのひとつ、ディズニープラスオリジナルの「北極星」。700億ウォンの制作費（！？！）をかけた超大作、「涙の女王」の監督に「シスターズ」の脚本家、キャストはカン・ドンウォン×チョン・ジヒョン！ということでめちゃくちゃ楽しみにしていて、初回から全9話まで1ヶ月でリアルタイム完走。
※ネタバレを含みます※
率直に言うと、最終回まで見ると肩透かしを食らったというか、「思ってたんと違う」着地になったドラマだった。初回放送の1〜3話が一番面白くてワクワクしたよ〜。
大統領候補だった夫を何者かに殺された国連大使チョン・ジヒョン（めちゃくちゃ格好良く聡明で肝の座った女）が夫の死の謎を解き国民を戦争から守るために自身が大統領に立候補する流れはめっちゃ興奮したし、つよつよな現大統領（こちらも賢くかっこいい女性）や財閥社長である義母（つよすぎるイ・ミスク様）との共闘やバトルはすごく良かった。アメリカや北朝鮮の軍事機密が絡んできて、これは映画並みにスケールが大きな話になっているぞ…と思っていたけど、最終的には家族の私怨の話にまとまってしまったのが惜しい。この布陣で普通に政治ドラマが見たかったよ〜。1話1話のラストに伏線や引きを入れることを重視するあまり、全体としてのまとまりが失われわりと矛盾のあるドラマだったなあ、という印象。隠し子のくだりとか必要だった？
スリルあるミステリーパートとしっとりした大人メロパートが交互に挟まるので心は揺さぶられる。要所要所がトンチキで、そこは一周回ってすごい面白かったです。カン・ドンウォンが無敵すぎる＆いやなぜそのシチュエーションでそんなことを！？な場面が多くて、もはや夢小説のようであった。クセになるところはあるので、いつかまた再視聴しよう…。
未知のソウル
「北極星」が更新される合間に同時に見進めていたのがNetflix「未知のソウル」で、こちらは逆に期待の100倍良かった…！人生ベストドラマに入れる勢い。
元々はTLに流れてきた二人のカップル画報がすごく好みで見てみたくなったんだけど、恋愛要素より「人間が挫折した時の苦しさと、そこからどうやって立ち上がり、他人のために生きられるようになるか」を見ているこちらが苦しくなるくらい丁寧に丁寧に描いていることに感動した。私の大好きな「贖罪」の話でもあり、いろんな世代と形の「母と子」の話でもあって、どの年齢の人が見ても人生を考えることになると思う。本当にみんなに見てほしい〜。
【顔以外はすべてが正反対の双子の姉妹。大きな危機を乗り越えるため、互いのふりをして生きることにしたふたりは、それぞれに愛と人生の意味を見いだしていく。】というあらすじの通り、パク・ボヨンさんが主人公の双子を一人2役で演じていて、なんなら入れ替わった相手のふりをする場面を含めると1人4役やっていて、すごかった。最初は「真面目で思い詰めやすい未来（姉）を楽観的で強い未知（妹）が入れ替わって助ける」話かと思いきや…。彼女たちの幼馴染・ホスとそのお母さん、未知が仕事で関わることになる食堂の女主人の話がぐさぐさ刺さってめっちゃ泣いた。みんなに見てほしい〜。（2回目）
ポケモンコンシェルジュ
こちらもNetflixオリジナルのストップモーションアニメ。ポケモンとトレーナーたちの夢の楽園である「ポケモンリゾート」で働き出したコンシェルジュ（主人公）と同僚やお客さん、ポケモンたちのショートアニメなんだけど、映像がとっても可愛くて癒される。旅行とプール付きホテルが大好きな娘と一緒に見ていて、毎話「ここに泊まりにいきたいねえ〜」と盛り上がった。私はルビーサファイア世代くらいまでしかわからないし娘はピカチュウくらいしか知らないレベルだけど、出てくるこみんな可愛いし見た目と動きでどういう性格・特徴の子なのかわかって、ポケモンってすごい。
主人公の声がのんさんなのも作品の空気感に合っていて良かったし、山下達郎の主題歌もよきでした。短いしとにかく爽やかな画面が癒されるので作業中に流すのもおすすめ…。
知識・教養本
歌舞伎の解剖図鑑
大好きな解剖図鑑シリーズ。「国宝」を見る前に読んでおこうと買っていたんだけど、見てから読むことになった。私は実は生で歌舞伎を見たことがなく（スーパー歌舞伎とか、映像では見たことがある）ただ舞台演劇をよく見る身としてはピンポイントで知っているお作法や文化もあり、「これも歌舞伎が元ネタなのね〜」みたいなのがわかって面白かった。余談ですが「国宝」を見たときに「曽根崎心中」や「道成寺」を絶対に見たことある！歌舞伎を見たことないのになんでだろう？と思っていたんだけど、学生時代に文楽で見たのだとわかってアハ体験だった。大阪の皆さん、文化鑑賞は文楽でしたよね…！？あれ西の文化なの知らなかったよ。あと曽根崎心中はお初天神付近で飲んでた大阪の大学生はみんな知ってるよね！？
漫画
セシルの女王 9
ずっと「キャサリン・パーをこんなに聡明な人に、トマス・シーモアとの恋愛も素敵な感じに描いているけど、エリザベスとの決別のことはどういう話にするつもりなんだろう」と思っていたら…これまでのキャラクター像を踏まえつつ史実に矛盾しない解釈で素晴らしかった。そうだよね、パーならきっとそう言うはずだよ…！展開を知っているはずなのにパーの最期はおいおい泣きましたわ。はあ、ここからもう辛い話しか待っていない。いやここまでも相当辛かったけども。SIX観たーーい。
かげきしょうじょ！ 16
ずーーーっと言ってますが私がかげきしょうじょ！で一番好きなのはあの人なので、最後の最後で「こんな幸せな伏線回収があっていいのか…！」と鳥肌が立ちました。ここまで読んできて良かったですありがとうございました！！！文化祭でクライマックスなのかな、楽しみ。
凪のお暇 12
遅ればせながら最終巻も読んだ。いいラストだった！凪のお暇は読みながらかなりしんどい時期もあり挫折したりもしたけど、最後まで読んで良かったな。凪ちゃんはそのまま自由人になっちゃうのかと思いきや社会に戻っていったことで「あ、ちゃんと終わりがあるからお暇なんだよな」と納得できたし、恋愛面もネタバレになるので伏せますが結局そっちにはいかないのね、というのがかなり良かった。
40までにしたい10のこと
周囲でドラマが評判だったのでとりあえず原作を読む。こんなに可愛いおじがいてたまるか…！イマジナリーおじ…！と思うが冷静になると今の40歳って全然若いしこんなに自分をおじさんおじさん言わんで良くない？枯れてなくない？とも思う。なんかドラマは被評価者関係だと聞いて私のコンプラ警報が鳴ってしまいそうなのだけど、しかしこれを風間さんが演っているのか…そうか…（悶々）
映像をたくさん見ると文字を読む時間がなくなる、ということが如実に顕われた9月でした。10月はシンプルに時間がなくエンタメ摂取できない気がする〜もしかしたら11月と合併にするかもです。
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