2月、旅行も芝居も映画も行けないのでひたすら本を読んでた。感想めも。
・小説
天冥の標
このタイミングにこそ読むべし、と各方面から勧められて天冥に手を出しました。2の救世群があまりに辛くて、パンデミックで起きる問題や二次被害、医療対応がリアルですごい…と思ったのに現実の政府の対応はぜんっぜん比較にならないお粗末ぶりで違う意味で悲しくなりましたね。。今3巻読み終わったところでストップ中。
なにかが首のまわりに
フェミニズムの話で気になっていた短編集。面白かった。よく考えると、アフリカを舞台にした話って小説でも映画でもあまり触れてこなかったのだな…。遠く離れた地で全く違う生い立ちでも、性差やふるさとと他国のギャップで感じること、大切な人を思う気持ち、に大きな違いは無いのだな。繊細で美しい文章、翻訳もすてきだった。アメリカーナも読みたい。
・エッセイなど
私がオバさんになったよ
天冥を読んでいるときにあまりにも心が重くなり「何か合間に紛らわす本を…」と同時並行で読んでいたのだけど、こちらも別にめちゃくちゃ心が軽くなる本というわけではなかった(笑)どの対談もラインマーカーを引きたくなるパワーワードが連発していて面白い。最近アラサー女の人生(転職、婚活、おひとりさまなど)についてのコンテンツは一周したなという気がしているのだけど、もうちょっと上の世代の話は実感値としてまだ共感できないことも多くて、勉強になる。
基本をおさえてもっとおいしい紅茶一年生
図書館の返却棚にあってふらっと借りた。図書館はこういうハウツー本を借りても隅々まで読まなくていい、読みたいところだけつまみ読みしていい、という気楽さが良い。そこまで目新しいことは載っていなかったけど、お湯は毎回新しい水で沸かしましょうね、という注意書きに「あ、会社の電気ポットで淹れるより家で毎晩淹れているものの方が美味しいのはそれかも」と思った。
・漫画
かしましめし
おかざき先生は、いつの時代もその時に合った女性の励まし方をよくよくわかっていらっしゃるよなあ…本当に…。読んでからしばらく家飲みがしたくてたまらないモードだった。餃子パーティしたーい。
BEAST COMPLEX
ビースターズの番外編かと思いきや連載前の短編集で、ずっとこの世界観で描いてた方だったのか…!とびっくり。
このかけがえのない地獄
作者の宣伝RTで見かけた少年漫画のヒロインたちの漫画が気になってた。可愛い絵柄でわりと怖い話が収録されてて面白かったな。ヒロインの話、続き(百合)読みたい…。
ひとりで飲めるもん!
酒漫画=菜子さんに借りてる方程式です。居酒屋じゃないチェーン店に行きたくなる…!特にてんや!!単発物で続き読みたいなー。
腐女子になって四半世紀経つとこうなる
懐古編。自分より少し上の世代のはずだけどあるあるだらけだった…。しかしなんと言ってもコミケバブル時代の話を高河ゆん先生に直接聞くおまけ企画が凄すぎる。30年間伝え聞いていた伝説の裏側があっさりと明かされていた…。
シンデレラクロゼット
女装男子がおしゃれを伝授する話、いくつか読んだことあるけどこれが一番好きだな。無駄に女の子の自尊心を折らない話運びが現代らしいなと思う。「だから私はメイクする」に通じる価値観だなーと思った。絵も可愛くて好きです。
だから私はメイクする
原案は友人たちのユニット劇団雌猫なのだけど、贔屓目なしに今まで読んだコミカライズの中でダントツに出来が良い漫画だと思う。匿名エッセイ集からキャラクターを作ってオムニバス様式にして、面白いストーリーを作りつつ原案の大事なメッセージは完璧に生かしている。シバタ先生すごいなあ。タイトルは「メイクする」になっているんだけど、メイクしない人のことも全く否定しない、女性をエンカレッジする漫画なのでみんな読んでほしいな…。ところで「面白いけどこんな人現実にいるわけないだろwフィクション乙w」とツイートされていたエピソードの女性はリアル友人なので、「現実におるで…」とにやにやしている。現実は小説より奇なりですよ。
最近の本もぐ
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