本もぐもぐ2021/07-08

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夏に読んだ本めも。

小説

・フィフティピープル

図書館でずっと順番待ちしていてやっと読めた。こういう話題本はいつも1年待ちくらいなので、読み終わってから「こんなに面白いならもっと早くに買って読んだらよかった!」と思うけど買ったら買ったで積んでいたかもしれないしこれが私のタイミングだったのだ。うーん、今年読んだ中で一番好きかも。まだ若い著者なのに、一人一人の人生をよくここまで高い解像度で描けるなあ。原書に挿絵は無いそうだけど、慣れない韓国語の名前の登場人物たちを追う上でとても分かりやすくて助かった。翻訳もすごく良い。何回も読み直したくなったので買います。

・対岸の家事

お仕事小説が得意な朱野さんが専業主婦をテーマに書かれている、と知って読んでみた。専業主婦、ワーママ、育休パパ…等それぞれの立場の問題が描かれていて、子育て渦中にいる人間としてはそうだねーそういう感じだねーと思うものの、キャラクターが記号的というか、生身の人間らしさがなくて物語には入り込めなかった…。このジャンルに関してはSNSやブログで生身の声を見過ぎているからかもしれない。あと起きる事件についても「いやそんな漫画みたいなことある!?」て思ってしまったな。

・政略結婚

「上流階級」が良かったので高殿円作品を読んでみるターン。タイトルから恋愛小説なのかな〜と思っていたらどちらかというとお仕事小説だったしほとんど恋愛してなかった。幕末〜平成に跨った大河もので、ある大名家が華族になり没落し…と歴史を追っていく流れでいろんなその時代の風俗が知られて楽しい。加賀藩の幕末の話ってあんまり読んだことないな、てかやけに詳細だな…と思っていたらその地方の新聞小説だったようで納得した。Amazonで検索したら少女小説っぽい表紙が出てきたのだけど私が図書館で借りたハードカバーの表紙は連載時の挿絵の方だったみたい。可愛くて好きでした。

漫画

・日に流れて橋に行く

大好き日高ショーコ先生の新作、まだ読めてなかったのでDMMで全巻購入。お、面白い〜!!老舗呉服店を百貨店として再生させる坊ちゃんの話なんだけど、昔のことがわかって楽しいし普通に商いが上手い…マーケティングの勉強になる…。今も残る実在のお店も登場するし日本橋に行きたくなる。

・高台家の人々

おすすめ頂きこれもセール購入。「人の心が読めるイケメンと普通の女子の恋愛」ってテーマだけでよくここまで広げて面白くできるなー。美人ではないがイケメン王子に愛される説得力のある主人公の描き方が秀逸。

・運命の人

やっと出た!2巻!!待ってたよ!待ってた甲斐があったよ!!くるみ〜!!可愛いよ〜!!!永遠に2人でそうやってもだもだしててくれ〜!と思うけどこの刊行ペースじゃ待ちきれないのでやっぱさっさとくっついていちゃいちゃしてる様子を見せてくれ。

・スキップとローファー

面白いな〜〜面白いよ〜。みんな健やかでいいな。全員大好きだ。そしていつも思うけどスキップとローファーってほんと「現代」って感じがするよね。もちろん漫画なので現実とは違う部分も多々あるだろうけど、私の時代の学園物とは根本的に共有されている価値観が違うよなと思う。

・砂とアイリス

おすすめ頂き1巻だけ読んだ。作風がおしゃれだなー。神戸に行きたくなる。まだテーマが掴めていないのと主人公キャラに魅力を感じられず続き保留中。最近完結したらしいので読みます。

・ふれなばおちん

アプリでちまちまと読み進めていたのを最終話まで読み切った。めちゃくちゃ美人なわけではないおばちゃんがイケメン劇団員と恋に落ちて…というのはファンタジーではあるものの、不倫物なのにすごくドロドロすることもなく、モヤモヤせず読めた。ラストはえええ…と思ったけど。個人的にはアプリで読むのにちょうどいい重さ。紙で読むと印象違うのかな。

・ゴールデンカムイ

「は、長谷川サン…!」ってなったところでコミックスを読むのを止めていたので全話無料公開で続きを完走。気付いたら結構進んでいていろんなキャラが死んでいた…ちーん。コメディ要素が強いしスピード感があるから読んでいてそんなに暗い気持ちにはならないけど、「数ページ後にまた手を組むことになるならあの人殺さなくてよかったじゃん!!!」と思うよね!いやしかし最新話は本当にここまで辿り着いたんだーと感無量になりました。あと以前は「若い頃に読んでたら絶対尾形にハマってたな」と思ってたんだけど、最新話まで読んで「いやいい歳してさすがに引きずり過ぎでは…」と引いた。やはりすけべマタギしか勝たん。

 

最近X回目のSNS疲れたな期がきておりアプリの起動時間を制限しているのだけど(これもX回目…)これがなかなか積み読消化に役立っている。ついでに意識して電子より紙の本を読むようにしていて、没頭しやすい。特に仕事の本とか育児の本とかは(その手のジャンルの本はブログには敢えて残してないけど)読み飛ばしたい部分も多いので紙の方が都合がいい。

SNS疲れは単純に在宅が長くて隙間時間に見過ぎなのと、その場の感情の高まりがそのまま出るツイート(その熱量が面白くもあるけど)がアプリを開くと自動的に大量に目に入るのに疲れてた。仲良い人とはリプライよりLINEやDMがメインになっているし目を休めるためにもアナログ時間を増やしたい。そういやブログも考え方によっては人間を消費するコンテンツのはずなんだけどTwitterから感じるようなしんどさがないのはなんでかな。書き手が頭を整理しながら書いた文章をこちらも能動的に読みにいっている、の違いかな。自分としてはやっぱりブログは「パーソナルスペース」感が強くて、ツイートより素直に感想が書ける。悪口言いたいわけじゃないけどnot for meだったことを反感買わないように140字で書くのって難しい。

 

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