10月に摂取したエンタメあれこれ。
映画
メタモルフォーゼの縁側
アマプラで鑑賞。こ、こんなに素晴らしい映像化があるだろうか…！？これまで見てきた漫画原作の邦画で一番好きかも。すべてが丁寧に作られた、宝物のような映画だった。脚本も演出も音楽もとっても良かったのだけど、やはりキャストがすごい。あんなに溌剌とした美少女である芦田愛菜さんが、ちょっと捻くれた、好きなことを1.5倍速で喋るオタクを完璧に演じている…。陽キャがオタク趣味に理解を示すことに居心地の悪さを感じてしまう腐女子のリアルなこと！そして寝食を忘れるくらい漫画制作に夢中になった姿のキラキラしていること！とにかくずっと「さすが芦田さんやで…」と唸りました。もちろん老齢でBLにハマる宮本信子さんの乙女のような可愛らしさ、うららと対等なお友達でありながら人生の先輩として見守る眼差しも素敵でした。幼馴染の男の子も上手いな、と思ったらなにわの子だった。好きなものに一生懸命になる時間、それを誰かと共有できる時間って本当に尊くて、かけがえのないものだなとしみじみ。
ドラマ
時をかける少女
TVerの再放送で追っていた時かけ、完走しました！良いドラマだったー！菊池風磨に夏も恋も持っていかれましたね！！この台詞、海辺でドラマティックに叫ぶ感じを予想していたらあのしっとりシーンでギャップにズキュンとやられた。ずるいな〜。短めの話数なのもよかったね。あと最終話を夏に見たかったね。
大奥
赤面疱瘡編もキャストが最高。特に仲間由紀恵が〜よい〜〜。あの台詞まわしの抑揚はサイコパス役が合うと常々思っていたので徳川治済はまさにマイベスト仲間由紀恵ですわ。しかしシーズン1に続きやっぱり尺が足りないな。
きのう何食べた？
こちらも楽しみにしていたシーズン2、原作はかなり時間が進んでいるので、「あーこんなこともあったなあ」と懐かしい気持ちで見ているのですが…ケンジの可愛さ＆シロさんのメロメロさだけはいつも「こんなんだったっけ！？」となる（笑）あとおじさん2人のほっこり生活ドラマだったシーズン1に比べて、シーズン2はゲイカップルのシビアな現実エッセンスが増えていて、そういう意味では原作に近づいているような。山本耕史さんのぶっ飛ばし方が最高です。
パリピ孔明
原作は元ネタの三國志わからん…でついていけなかったのだけど（三國志を通っていないおたく）ドラマはテンポの良さとゲストが気になって見ちゃう。
セクシー田中さん
ドラマ化向いてるだろうな〜と思っていたけど、やっぱりかなり良い！！原作の大事な部分をしっかり抽出してくれている！これは恋愛ではなくシスターフッドの物語なんだよおお。特に朱里ちゃんと小西とベリーダンス講師（メアリージュン女史の安心感よ）のキャスティングがよい！！ほぼTVerで見ていますが、放送時間帯が日曜夜なのも良いですね。ゴリッとエンパワメントされすぎない、ゆるっと明日からもがんばろ〜と背中を押してもらえる感じ。
漫画
おちたらおわり
10月大ハマりしてアプリ→コミックス一気読みした。おもしろい！！！みんな読んで！！！タワマンママ友同士のバトルものっぽいWEB広告をよく見かけますが本題は悪女の執着百合、そしてサスペンスに見せかけてめちゃくちゃコメディなので…作者の筆がノリにノっているのが伝わってくるページが随所にあり、読んでいても超楽しい。
セクシー田中さん7
小西ひっそり応援していたのでよかったな〜というのと、現実でもこういう人がひとまわり離れた女の子とゴールインする時「やっぱり若い子がいいんだな」と思ってしまうけど、単純にまともに尊重し合える異性関係を築けるようになるのに人より10年かかるってことなのかもな…と思うなどした。あとリアルタイム読者としては笙野のお見合い相手からの評価に「成長したねえええ」と感激しましたよね。
明日、私は誰かのカノジョ
アスカノ完結！！！！！
雪が母親に思っていることを言えて、前を向けるようになって良かったよおお。エピローグで各章のヒロインの様子が見られたのも、男性陣については特に触れられなかったのもアスカノらしくて良かった。（色恋本営鬼枕は見られて嬉しかったが！）毎週の楽しみをありがとうございました。
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから
DMMセール期間におすすめ募集したら教えていただいたやつ。原作はなろう系なのかな？転生物（と言っていいのかわからないけd）ほぼ読んだことなくて全くのノーチェックだったので教えて頂かないと知らなかった。読んで良かった〜！！！絵がめちゃくちゃ綺麗で世界観の作り込みがすごい。ファンタジー映画を見ているみたいで楽しい。続きが気になるので完結しているらしい原作を読むべきか、このまま漫画の続きを待つべきか迷う。
来世は他人がいい8
こちらもおすすめいただいたので久しぶりに5-8巻くらいをまとめて読んだのですが、うーん、ヤクザ関係の創作全般にいえることだが、具体的な抗争やらの話になると気持ちがついていけない…。あと作品特有の厨二病さが気持ち良い時と寒くなってしまう時が…ある…相性…。
おとなになっても
アプリで追っていたこちらも完結。昔は「なんだこの女…」と思っていたのがだんだん綾乃の魔性っぷりが理解できるようになり、最後はすっかり2人を応援しておりました。義母に対してはなんだこいつ、と思い続けているが…。
隣の男はよく食べる5
5巻ともなると「もうラブラブなんだし別にそんな悩むことなくない？まあこういう男と付き合っていたら考えることもあるか〜」な美波はるこあるあるターンに入ってきますね。いいんですそれが美波はるこ作品なんです。はい。
きのう何食べた？22
毎年言っているけど親戚の近況報告を見ている気持ちなので、ジルベールの結婚式にぶわ〜っときてしまいましたね。シロさんおっ母さんキャラも定着してきたな。
環と周
よしながふみのオムニバス短編集が大大大好きなので新刊嬉しい！！！どのお話もとっても良かった！！！！よしながふみの描く親子関係は（作中の親子がそれを守っているかは別として）昔から一貫したスタンスを感じるのだよな…きちんと親子で対話ができて、対等なように見えて親には責任があるべきという。個人的に恋愛関係より親子関係の描き方の方が作家本人の主義が見えると思っております。
にしても輪廻転生大好きだよ…というか読みながら「実質これは万華鏡百景色ですよね？！？！」と思ってしまった。どちらかが好きな方はもう一方も好きだと思うので読み（観）ましょう。
小説
さんかく
先日読んで文章が好きだったので。食べ物がたくさん出てきて全部美味しそう、京都で小料理屋に行きたくなるし丁寧なごはんを作ってみたくなる。しかし出てくる人たちの胃が丈夫そうでいいな〜食べたいと思ったものを好きなだけ食べられるのが羨ましい。解剖の描写が料理の話と同じくらいするするとわかりやすく入ってきて、文章がうまいなあと思った。
恋人に黙って歳上の女性とルームシェアを始める正和が、やってることはずるいんだけど、どうにもずるく見えないように描くのがうまい。簡単な三角関係に陥らないし、最後に女の方が決断するというのも良かった。千早さんの食べ物エッセイも読みたいな。
年末にかけてバタバタなので、次は2ヶ月まとめての更新にするかも。
最近のエンタメもぐもぐ
